Mahler/Erde [交響曲(マーラー)]
私がマーラーを聞き始めたころは、「大地の歌」は第1、第4、第5あたりと並んでメジャーな部類に属していたと思いますが、最近はそれほどでもないでしょうか?「番号なし」が災いしてか、取りこぼされることがあるような気がします…。
- アーティスト: ベイヌム(エドゥアルト・ヴァン), メリマン(ナン), ヘフリガー(エルンスト), ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団, マーラー
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2006/04/26
- メディア: CD
1950年のモノラル録音で、音は
Mahler/Sym6 [交響曲(マーラー)]
マーラーの続きです。この録音が出たときは、「ブーレーズがウィーン・フィルとマーラー?」とびっくりしました。
- アーティスト: Gustav Mahler, Pierre Boulez, Vienna Philharmonic Orchestra
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 1995/04/11
- メディア: CD
しかしそれも、もう10年以上前のこと(1994年の録音です)、すでに国内盤はアマゾンに出ていませんでした。第8を除いて全て録音してしまった、ブーレーズのマーラー交響曲全集の第1弾がこれでした。 ところでこの全集、最初のいくつかは美しい絵画のジャケットだったのですが、最近は無粋なブーレーズの写真で、つまらないですね…。
マーラーの「私のこれまでの交響曲を理解したものだけが、この交響曲を理解できる」という言葉に象徴されるように、
Mahler/Sym7 [交響曲(マーラー)]
Mahler/Sym5 [交響曲(マーラー)]
Mahler/Sym4 [交響曲(マーラー)]
第4番は、フレデリカ・フォン・シュターデつながりでこの録音を。
Mahler: Symphony No. 4; Symphony No. 2
- アーティスト: Gustav Mahler, Claudio Abbado, Vienna Philharmonic Orchestra, Frederica Von Stade, Marilyn Horne, Chicago Symphony Orchestra, Carol Neblett, Gerhart Hetzel
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 1997/09/16
- メディア: CD
アバドの旧全集から、ウィーン・フィルとの第4番とシカゴとの第2番がセットになった2枚組が2千円台半ば。これは間違いなく「お買い得」でしょう。第2番も高い評価を得ていましたが、第4番は初出当時から出色の出来と評判で、ベスト・ワンに推す人も多かったと思います。その理由としては、まずウィーン・フィルであること、次にフォン・シュターデの歌唱が、天真爛漫そうでいかにもこの曲向きであったこと、さらにアバドの清新な解釈、などがあげられると思います。
録音は1977年5月で、ちょうど30年前になりますが、そんな古さは微塵も感じられません。こうして聴いてみると、
Mahler/Sym8 [交響曲(マーラー)]
今回のエントリー、ハデ好きな私は「千人の交響曲」(笑)-このギャグわかった方、金曜の朝は眠くないですか?(^^
ちょっと順不同になりますが、今日は第8番。もう30年以上前の、ある意味、歴史的な録音が復刻されています。このCDはタワレコ限定なので、写真およびタイトルはTOWERRECORDSのサイトにリンクします。多少迷ったのですが、なくなる前にやっぱり買わなきゃ、と思って最近入手しました。
マーラー:交響曲第8番|ショスタコーヴィチ:交響曲第5番/朝比奈隆、大阪フィルハーモニー交響楽団、他
1972年6月、大フィル100回記念定期において、実際に
Mahler/Sym2 [交響曲(マーラー)]
別の曲についつい色気が出て、今回のマーラー・シリーズはいっそう遅々とした進みになってしまいました(汗
戻しましょう。「復活」は、「6つの初期歌曲」「嘆きの歌」に続いて、シノーポリ/フィルハーモニア。
- アーティスト: シノーポリ(ジュゼッペ), マーラー, フィルハーモニア管弦楽団, ヴァイクル(ベルント)
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2001/08/22
- メディア: CD
楽譜はこちらになります。価格は全音のほうが安いのですが、オーケストレーションが若干異なり、通常演奏されることが多いのは音友版(こちらの方がマーラー協会版(ウニフェルザール)のリプリント)です。ご注意ください。
さてCDに話をもどすと、「嘆きの歌」とは違って
Mahler/Sym1 [交響曲(マーラー)]
先日ご紹介したCDの、メインの演奏です。世界初の「花の章付き」の録音、国内盤は「薔薇の騎士」組曲とのカップリング。
- アーティスト: オーマンディ(ユージン), マーラー, フィラデルフィア管弦楽団, ジョンソン(ギルバート), スコット(ロジャー), R.シュトラウス
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2001/04/25
- メディア: CD
薔薇の騎士、確かにフィラデルフィアの華やかな音色と相性がいいかもしれません。私の持っているCDは、以前ご紹介したこちらの輸入盤。
- アーティスト: Gustav Mahler, Eugene Ormandy, Sir Andrew Davis, Frederica Von Stade, London Philharmonic Orchestra, Philadelphia Orchestra
- 出版社/メーカー: RCA Red Seal
- 発売日: 2006/03/28
- メディア: CD
Mahler/Sym9 [交響曲(マーラー)]
マーラーの第9は、本当に名演奏、名録音が多いです。「マーラーの最後の(完成された形の)交響曲」というだけでなく、19世紀的な概念での、ほぼ最後の交響曲ということもあるでしょうし、そもそもその曲想(大規模な両端楽章がいずれも緩徐楽章であり、静かに終わる)の終末・終結感により、演奏するほうも、聴くほうも特別な心持ちにならずにはいられません。
何人かの指揮者が、特別な機会にこの曲の演奏を行い、録音を残しているのも、この曲の特殊性をいっそう際立たせています。古くは、第2次大戦前夜、ウィーンをあとにする直前のワルターから、ベルリン・フィルに客演した機会に取り上げたバルビローリやバーンスタイン、珍しくライヴ・テイクを残したカラヤンなど。そして、この人にとっては最後の録音になりました。
ライプツィヒ時代の何曲か、1980年代の全集に続く3度目のマーラー・ツィクルスは、第8番と、1995年6月の録音予定が流れてしまった第7番が未完に終わっています(以下も含め、事実関係はジャケット解説による)。第7番の録音が流れたあと、ノイマンの強い意向でレコーディングセッションが急遽組まれたということです。そして1995年8月21日から28日におけるこの曲の録音直後の9月2日、
Mahler/Erde [交響曲(マーラー)]
関東南部はあまり雨も降らず、次第に夏っぽくなってきています。
さて、今回の「大地の歌」は、また有名盤を。
- アーティスト: ミラー(ミルドレッド), ヘフリガー(エルンスト), ニューヨーク・フィルハーモニック, マーラー, ワルター(ブルーノ)
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1999/07/23
- メディア: CD
ワルター最晩年のステレオ録音です。ワルターの「大地の歌」は5種の録音があり、その中では1952年のVPOとのスタジオ録音(フェリアー、パツァーク)が最高といわれています。若いころからモノラル嫌いだった私も、「大地の歌」の刷り込みはこれでした。戦後(50年代前半)、ワルターはNYPを中心として、コロンビアにかなりの数の録音を行いましたが、「大地の歌」はウィーンで録音しています(たぶん、唯一のデッカへの録音)。
いきなりちょっと脱線すると、
Mahler/Sym8 [交響曲(マーラー)]
この人もどうやら活動を再開するようです。よかったですね。
- アーティスト: 小澤征爾, ロビンソン(フェイ), ブレゲン(ジュディス), サッソン(デボラ), クイヴァー(フローレンス), マイヤース(ローナ), リーゲル(ケネス), ラクソン(ベンジャミン), ハウエル(グウィン), タングルウッド祝祭合唱団
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2005/06/22
- メディア: CD
この録音は1980年、BSO定期でこの曲を取り上げた直後に行われたそうです。フィリップスでのマーラー全曲録音の、まだはじめのほうだったのではないでしょうか。数年前には「グレの歌」も録音していますし、小澤の「複雑な曲をすっきりまとめる手腕」はすでに十分知られているところだったでしょう。オーケストラ、合唱、独唱とも突出して「すごい」ところはありませんが、バランスのとれた好演だと思います。
ちょうど
Mahler/Sym7 [交響曲(マーラー)]
今回の第7番は、大昔のNHK交響楽団の演奏、若かりしころのミヒャエル・ギーレンの指揮で聴きました。演奏(録音)データが無いのですが、先日N響アワーでやっていた中村紘子独奏による矢代秋雄のピアノ協奏曲が1977年4月の録画だった(指揮者は当然、岩城とか外山とかだろうと思っていたので、ギーレンだったのには、ちょとビクーリ)ので、たぶんその前後ではないかと推測します。最初に脱線しておきますと、この録画で鈴を演奏していたのが、私のタイコの先生でした。おなつかしや~
さて、ギーレン指揮による録音となると、こちらですね。「在庫切れ」とは悲しいです。
このCDは未聴ですが、たぶん円熟度というか、音楽の進め方、こなれ方はぜんぜん違うでしょう。仮にN響との競演が77年で正しければGielen50歳の壮年期、NHKの慧眼には恐れ入りました、というところです。すでにマーラー
Mahler/Sym6 [交響曲(マーラー)]
長野のensembleさんのブログで「交響曲ベスト3」の人気投票が盛り上がっています。私はこの曲をマーラーの第2位に入れました。いわゆる「器楽3部作」の2曲目、マーラーの交響曲の中で古典的な形式に最も近い、第6番です。
今回は、レヴァインが80年前後にRCAへ遺した、一連のマーラーの交響曲の録音から。この2曲だけLSOとの録音(第6は1977年)で、他の曲はフィラデルフィア管弦楽団(第5、9、10)とシカゴ交響楽団(第3、4、7)と。レヴァインは1943年生まれですから録音当時34歳、その人が今年はもう63歳です。
この人も
Mahler/Sym5 [交響曲(マーラー)]
マーラー・シリーズ3周目、折り返しの第5番、今回はメータ/イスラエル・フィルの昔のライヴから。「1979年9月10日」なのですが、場所の記録が無い。エア・チェックを始めたすぐの時期でもないし、記録はきちんととっていたはずなのに、ちょっとがっくりorz
CDを探すと、メータのマーラー、第5はLAPOとNYPとしか録音されていないようです。LAPOとの録音はDeccaで、第2の次でしたっけ(第1が先)?いっそう記憶があやふやです。今なら、まあこれなのでしょうか。
イスラエルとの第2も1000円盤になっていましたね。他に第1、第3、第6、第10(アダージョ)の録音があるようですが、これだけマーラーがブームになっても、全集録音の白羽の矢は立たなかったようで、20代でウィーン・フィルと第2を録音したメータとしてはさびしい限りです。そもそもの凋落の原因はメトロポリタン・オペラでの失敗でしたっけ?ほぼ同期のアバド(ウィーンでスワロフスキーの同門でしたね)や小澤にくらべると、ずいぶん影が薄くなっちゃってちょっとかわいそうですね。
ところで、朝、さあ聴くぞ、と車でカセットテープをかけたら、ウンともスンとも言わず、そのうちガチャンと止まってしまいました。「あれ?」カセットを取り出してよくよく見ると、
Mahler/Sym4 [交響曲(マーラー)]
最近、更新が滞っているのに人まねみたいなエントリーばかりで気が引けるのですが、なにとぞお目こぼしを。というわけで、曲者、マゼールです(^^ 今回は、80年代に録音された交響曲全集から、カスリーン・バトゥル(持っているCDの表記を踏襲、最近は普通になったようです)を独唱に迎えた第4交響曲、1983年の収録です。
- アーティスト: マゼール(ロリン), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, マーラー, バトル(キャスリーン)
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2005/04/20
- メディア: CD
マゼールというと、ついつい「どんな突拍子もないことをやるのだろう?」と身構えてしまいますが、このマーラーに関しては、