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Mahler/Sym3 [交響曲(マーラー)]

1時間以上続けて車に乗るときしか聴けない、カセットテープに入ったマーラーの第3(^^; こういう演奏を聴いたのですが、近いCDは検索であがってきませんでした。FMからのエアチェックですが、海賊盤もなさそうです。

 マーラー/交響曲第3番ニ短調
アルト:ゲンドリン・キルブリュー
指揮:若杉弘
エッセン・ウェルデン学校少年合唱団
北ドイツ放送女声合唱団
ケルン放送交響楽団
1979年12月6日 エッセン市立ホールにて
(表記は例によって当時のNHK準拠)

いちおう関連するものということでリンクを張りましたが、「お取り扱いできません」の上に、いかにも半端な曲目詳細がついているだけなので、ほとんど役に立ちません。

マーラー:交響曲全集

マーラー:交響曲全集

  • アーティスト: マーラー, 佐藤しのぶ, 伊原直子, 豊田喜代美, 渡辺美佐子, 大倉由紀枝
  • 出版社/メーカー: フォンテック
  • 発売日: 1997/01/25
  • メディア: CD
これは、都響との記念碑的な全集。珍しいのは、

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Mahler/Sym2 [交響曲(マーラー)]

スイトナーの話を長らく聞いていないなあと思っていたら、東独の崩壊時にすでに(ショックで?)引退してしまっていたのですね。この人も日本で人気を博した時期がありました。

マーラー:交響曲第2番

マーラー:交響曲第2番

  • アーティスト: ベルリン・シュターツカペレ, ベルリン歌劇場合唱団, ハヨーショバ(マグダレーナ), プリーブ(ウタ), マーラー, スイトナー(オトマール), シュトイ(エルンスト)
  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 1998/04/08
  • メディア: CD

おお、まだ現役で販売されているのですね。私の持っているのは、この前に1000円盤で発売されたときのものです。70~80年前後にシャルプラッテンやスプラフォンなどで数々の録音を行い、N響の指揮者であったことも手伝って、日本ではかなりの人気だったと思います。当人も日本びいきで、

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Mahler/Sym1 [交響曲(マーラー)]

めっきり春めいてきましたね…もうゴールデンウィークか…更新が滞っているのですが…(遠い目)

この曲も、「萌え出る春」のイメージがありませんか(特に第1楽章)?今日は、たまたまこの録音(マーラーだけ)のテープを見つけたので、久しぶりに聴いてみました。

Mahler: Symphony No. 1 / Brahms: Haydn Variations

Mahler: Symphony No. 1 / Brahms: Haydn Variations

  • アーティスト: Johannes Brahms, Gustav Mahler, Bruno Walter, New York Philharmonic
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1998/06/16
  • メディア: CD

1954年の録音ですから、モノラルのライヴとはいえ、それほど音は悪くありません。亡くなる直前のコロンビア交響楽団との録音に比べると、10年も違わないのに、まったく違う演奏スタイルなのに驚きます。ワルターは最晩年のステレオ録音を聴くことが多かったからか、どちらかというとストイックな、極端な表現の少ない演奏、というイメージがあったのですが、この録音は、かなり起伏のある、劇的な演奏に仕上がっています。…と書いてきたところで、

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Mahler/Sym10 [交響曲(マーラー)]

マーラーの未完の交響曲として知られている第10番の全曲盤、今回はラトルの2回目、ベルリン就任直前の録音でご紹介。

 

マーラー:交響曲第10番

マーラー:交響曲第10番

  • アーティスト: ラトル(サイモン), マーラー, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2002/10/25
  • メディア: CD

ラトルはキャリアのごく初期にこの曲(やはりクック版)を(CBSOでなく)ボーンマス交響楽団と録音しており、この曲に対する愛着、想いが感じられます。また、クック版(1976年の第1版、1989年の第2版とも)をそのまま演奏するのでなく、随所に独自の解釈をちりばめています。

この曲については、以前にもご紹介した

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Mahler/Sym8 [交響曲(マーラー)]

しばらくぶりのマーラーは、2回目のサイクルでとばしていた第8番を。1986年ですから、もう20年も前の録音です。

マーラー:交響曲第8番

マーラー:交響曲第8番

  • アーティスト: インバル(エリアフ), フランクフルト放送交響楽団, マーラー, ロビンソン(フェイ), カヒル(テレサ), ハイヒェレ(ヒルデガルト), ブダイ(リビア), ヘンシェル(ジェーン), リーゲル(ケネス), プライ(ヘルマン)
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2002/06/21
  • メディア: CD

 確かにジャケット裏の写真のインバルは髪の毛が多い(失礼)。しかし、日独共同による録音は今でも一級品だと思います。

第4番、第5番のような声楽のない/少ない曲は、ワンポイントで録音してもホールで聴くのとかなり近い音で再現できますが、声楽、特にこのような大合唱入りの曲だと、ホールの1点でバランスを取るのは困難でしょう。いかにそのホールのベストポジションの場所でも、大編成のすべての音と余韻がクリアに聞こえるポイントは無いように思います。

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Mahler/Sym9 [交響曲(マーラー)]

いよいよ今年も大詰め、世の中せわしなくなって来ました。今年の通勤の友は、これで締めさせていただきます。

マーラー:交響曲第9番

マーラー:交響曲第9番

  • アーティスト: ジュリーニ(カルロ・マリア), シカゴ交響楽団, マーラー
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 2005/09/07
  • メディア: CD
 

 

今年とうとう鬼籍に入ってしまったジュリーニの代表盤。名盤目白押しのこの曲の録音の中でも、最右翼に属するといえるでしょう。この録音が

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Mahler/Sym7 [交響曲(マーラー)]

しばらくぶりに、中断していたマーラーの続きを。クーベリックの第7、Auditeのライヴです。

Mahler: Symphony No. 7

Mahler: Symphony No. 7

  • アーティスト: Gustav Mahler, Rafael Kubelik, Bayerischen Rundfunks Sinfonie-orchester
  • 出版社/メーカー: Audite
  • 発売日: 2001/07/31
  • メディア: CD

1976年録音ということで、全集とシンクロしてはいませんがあまり新しくもありません。DGの全集も1200円/枚で最近再発・分売されたので、こちらを購入された方も多いのではないでしょうか。それとも、ファンならもう輸入盤のボックス全集を持っている?Auditeも全集をめざしていたようで、「大地の歌」まで音源を見つけてきていましたが、第4が無くて力尽きたとのことです。

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Mahler/Sym6 [交響曲(マーラー)]

数日前の朝、車に乗ったときのこと。今回紹介する録音のテープを用意したものの、何気なくFMをつけたら、マーラー第6の終楽章をやっていた(!)。やや早めのテンポで、ケレン味のない、まっすぐですっきりとした演奏。テンシュテットやバーンスタインもいいけど、この曲は、こういう視界の広い演奏の方がわかりやすいかなあ、でもちょっと最後はあっさりしすぎかなあ、などと思っていたら、案の定(?)アバド/BPOでした。

最初から聴いていれば1本記事がかけたのに(笑)。まあ予定通りということで、今回はこれを聴きました。

マーラー:交響曲第6番「悲劇的」/亡き子をしのぶ歌/リュッケルトの詩による5つの歌

マーラー:交響曲第6番「悲劇的」/亡き子をしのぶ歌/リュッケルトの詩による5つの歌

  • アーティスト: ルートビッヒ(クリスタ), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, マーラー, カラヤン(ヘルベルト・フォン)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 1998/05/13
  • メディア: CD

第5、大地の歌に続く、カラヤンのマーラー録音の第3弾。今回は交響曲しか聴いていませんが、上のCDは「亡き子」「リュッケルト」を含んでいます。LP時代は「亡き子」が第5と、「リュッケルト」が大地の歌とのカップリングでしたっけ?第6番は1975年と77年の録音。想像するに大方75年にとったものを、どうしても発売できない部分があって77年に録り直した、という状況だったのではないかと(真相はわかりませんが)。

カラヤンのマーラー録音は1973年の第5から始まっているのですが、この年と次の年(「大地の歌」と上記2歌曲集を録音した年)に、

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Mahler/Sym3 [交響曲(マーラー)]

しばらくブルックナーに集中してしまいましたが、今日は長距離を車で走ったのでこれを聴けました。

マーラー:交響曲第3番ニ短調
メゾ・ソプラノ:クリスタ・ルートヴィヒ
指揮:クラウディオ・アバード
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
テルツ少年合唱団
1978年8月13日、ザルツブルク祝祭大劇場にて

この演奏会も、もう30年近く昔のできごとなのですね。VPOとの録音

Mahler: Symphony No.3

Mahler: Symphony No.3

  • アーティスト: Gustav Mahler, Claudio Abbado, Wiener Philharmoniker, Wiener Sängerknaben, Jessye Norman, Gerhart Hetzel
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 1984/06/11
  • メディア: CD

は1980年に行われているので、その2年前の演奏会ということになります。それまで第2、第6をシカゴで録っていたDGが、この演奏会や第4番の録音の成功を踏まえてウィーンで録音したのか、もともとそういう予定だったのかはわかりませんが、この録音、発売当初は音のよさや曲の珍しさ(今はたくさんCDが出ていますが、当時はあまりメジャーでなかった)もあって大変評判になりました。マーラー第3といえばこの録音、みたいな時期があったと思います。

上記録音はソロがジェシー・ノーマンということもあってか、やや重々しいところもあるのですが、このライヴは一言でいうと「溌剌とした」演奏、といえると思います。33年生まれのアバドは45歳、まさに上げ潮のとき、録音も演奏会もガンガンやっていたころですから、この演奏も全体に元気がよく、特に第1楽章はダイナミックにテンポやフレージングをとって、変化に富んだものとなっています。アバドに引きづられてか自発的にか、管楽器の各ソロもけっこう「ノリ」の良いものになっています。再現部の前のよせては返す音の波が特に強烈ですが、ここはVPOのアンサンブルがすごい。

第2楽章もメヌエット的な楽章とはいえ、いささか哀愁を帯びた演奏の多い中、ここでのアバド/VPOは屈託無く、優美。第3楽章もVPOならではの音色を生かして明るくやっています。コーダも大音量ですが「突撃!」という感じではなく、落ち着いて終わります。

第4楽章はルートヴィヒの声質もあってか、「深遠から響いてくる」というよりはひたすら静か。あまり哲学的な雰囲気はありませんが、音楽的。第5楽章は明るい、かわいい(すみません、この楽章はいつも手放しで雰囲気を楽しんで終わりです)。

第6楽章に至っても、思いのほか快活な曲調を維持しています。ふくよかでつややかな弦の音色をしみじみと聴き、フィナーレまで至福の時がすごせます。ああ気持ちよかった。

車で一回通して聴いただけなので雑な印象なのですが、とてもいきいきとした、かといって押し付けがましくない、アバドの素直さが良い面に出た曲であり、演奏であったとおもいます。そのためにはやはりウィーンでなければならなかったのかもしれません。ベルリンとの再録音は未聴です。こちらもすばらしいのでしょうが、「んー、ウィーンで十分じゃない?」と、つい思ってしまいます。

この曲を作っていた当時はまだウィーンに出ていないマーラーですが、こういう演奏を聴くと「はまっている」感じがしますね。


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Mahler/Totenfeier [交響曲(マーラー)]

近所のCD屋さんが、クラシック売り場を縮小するのか、輸入版を中心にバーゲンを続けている。

3週間前の週末、迷いながら何枚か買って「これは良い買い物をしたな(しばらく前に紹介したクリュイタンスの「幻想」など)」とか「あれは買っておけばよかったな(土曜に見つけて日曜に行ったら売り切れていた)」とか、ひととおり一喜一憂した、はずであった。と思っていたら、その後も平常価格で売られていたものがときどきバーゲン落ちしてくる。たまたま出張に行って早く帰ってきたときにチェックに行くと、前回見に行ったときレギュラー棚にあったCDがバーゲン棚に移っているのである。

いくら半額近くになっているとはいえ、夏休みで散財してすでに冬のボーナス(出るんかい)を当てにする身としては、財布が持たない。とはいえ、これまでなかなか買えなかった、よく知らない(orじっくり聴いていない)曲や興味があっても買いそびれていた録音など、ついつい食指が動いてしまう。かくしてますます貧乏への道をたどるのであった。

えー、なんか音楽と全然関係ない話になってしまいましたが、ご紹介はしておきましょう。「なかなか買えなかった」うちの1枚、ブーレーズ/CSOの「葬礼」です。

R.シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき

R.シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき

  • アーティスト: ブーレーズ(ピエール), シカゴ交響楽団, マガド(サミュエル), R.シュトラウス, マーラー
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 2002/09/25
  • メディア: CD

上は国内盤のリンクですが、買ったのは輸入盤。国内盤とジャケットがまったく違います。その昔、シュトラウスの演奏会でマーラーが交響曲第2番の第1~3楽章を初演したのが1895年、「ツァラトゥストラ」は明くる1896年の作曲ですから、第1楽章=「葬礼」のE→Esのモチーフが「ツァラトゥストラ」の冒頭の和音に影響を与えているのではないか、とCDの解説にありました。この2曲をカップリングした意図も、そこにあるのでしょうか。ブーレーズ初のシュトラウス録音である「ツァラ」がメインなのは承知の上で、こちらの話はまた今度。

今でこそブーレーズのマーラー録音は多数ありますが、LP時代にはわずかに「アダージョ(交響曲第10番第1楽章)」と「嘆きの歌(第1楽章復刻版はたしか初録音)」しかありませんでした。「アダージョ」は調性崩壊に向かいだしており、新ウィーン楽派への架け橋であると言う意味で、また「嘆きの歌」はワーグナー(ブーレーズがバイロイトに出始めたころと時期がダブっています)の直系を思わせるという意味で、ブーレーズが録音する意義があったのでしょう。

しかし彼が90年代以降、第2、第8を除くマーラーの交響曲をすべて録音してしまったのはなぜでしょうか。そろそろ老境に差しかかり、作曲より指揮やプロデュースに重点を置きたいブーレーズと、売れる大物指揮者の新演奏を探していたDGの思惑が一致したのかもしれません。とにかく得意のバルトーク、ウェーベルン、ストラヴィンスキー、ラヴェル、ドビュッシー、ベルリオーズ等の再録音だけでなく、ブルックナーの第8やこのシュトラウスなど、かつての彼では考えられなかったレパートリーに進んでいるのは驚くべきことですね。

とはいえ、師匠メシアンの代表作トゥランガリーラ交響曲を「売春宿の音楽」と切って捨てるほど音楽の選択に一線を画すブーレーズ、マーラーも「嘆きの歌」、「アダージョ」の再録音は行わず、当然「第10番(全曲版)」は録音せず、第2番、第8番も録音は実現しそうにありません。そのかわり、というか、第2番第1楽章の初期稿である「葬礼」を「ツァラ」と録音しました。

「葬礼」の基本構造は第1楽章と変わりません。展開部のちょうど真ん中あたり、es-mollのpppの付点リズムの直前、ティンパニのEs-B-Es(tief)のソロが繰り返されるあたりで約20小節、最終稿より長くなっています。またそのしばらく前に9小節、しばらく後に2小節、経過句の追加(正しくは第1楽章にしたときの削除)があります。小節数から見て音楽が変わるのはこれだけのようです。

オーケストラの編成は3管が基本となっており、ホルン4本(第1楽章では6本、以下同じ)トランペット、トロンボーン各3本(各4本)、ハープ、ティンパニ各1人(各2人)と、全体的に第1楽章より一回り小さいですが、fffのマッシヴ感は第1楽章とあまり変わらないように思います。逆に、和音の吹き伸ばしの上で旋律がスケールで動いたりと、不協和のハーモニーが第1楽章から較べると未整理で、すっきりしない感じを受けます。ちょうどブルックナーの第4交響曲第1楽章の初稿と最終稿のような関係にあると思います。

そのほかにも、細かい副次的な音符があったりなかったりとか、楽器が違っていたりとか、オーケストレィションはかなり違っています。これはブーレーズの意図か楽譜の意図かわかりませんが、特に展開部の速度の変化が少ないです。これまで話題にしていたルフトパウゼの前後もぜんぜんテンポが変わらないので切迫感があまりありません。第6番に近い、古典的な構成感の強いアプローチに感じられます。

個人的な印象としては、聴けてよかった(落ち着いた)けれども、ブルックナーの交響曲の初期稿ほどの完成度はないと思いました。声高に「もっと『葬礼』に光を当てるべきだ」という気になるほどでは、残念ながらありません。マーラーが単独で演奏されることを望んでいたとはいえやはり作りかけの交響曲の一部ですし、曲がりなりにも演奏されたことのあるブルックナーの初期稿に対し、マーラーの運動にもかかわらず結局、演奏されなかったというのは、作品の質も影響しているのではないでしょうか。決定稿と比較してしまうからかもしれませんが、どうしても煮詰まっていない、中途半端な印象をぬぐえません。第1番の「交響詩」(いわゆる「第2稿(ハンブルク稿)」、こちらもいずれご紹介しましょう)と比較しても、いい勝負かちょっと負け程度でしょう。

とはいえマーラーファン、「復活」ファンだったら一度は聴いてみたいものです。作品が仕上がる過程が耳で確認できて面白いと思います。興味のない方に「そんなこと言わないで聴いてみて、絶対いいから」というほどのものではありませんが、興味のある方だけにお勧めです(笑)。

どうでもいい追記 昨日はめずらしく一人で家にいたので、普通の音量で音楽を聴くことができました。このCDは買ったばかりで、まだ車の中で聴いていません。しかし車の中では「葬礼」はともかく、「ツァラ」冒頭の「今トラ/大太鼓/オルガンペダル/ベース」の最低cのppが聞こえませんから、これからもあまり聴かないような気がします。


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Mahler/Sym4 [交響曲(マーラー)]

ちょっと順番を変更して、最近入手した旧盤(^^;をご紹介。

Mahler: Symphony No4; Lieder eines fahrenden Gesellen Nos1-4

Mahler: Symphony No4; Lieder eines fahrenden Gesellen Nos1-4

  • アーティスト: Gustav Mahler, Lord Benjamin Britten, Anna Reynolds, English Chamber Orchestra, London Symphony Orchestra, Elly Ameling, Joan Carlyle
  • 出版社/メーカー: BBC
  • 発売日: 1999/04/13
  • メディア: CD

ブリテン(1913-1976)のマーラー録音(ライヴ)です。LSOとの交響曲は1961年のオールドバラ音楽祭におけるモノラル録音、ソプラノはジョーン・カーライル。歌曲はEnglish Chamber Orchestra(ECO)との録音で、まず「さすらう若人」はアンナ・レイノルズ(Ms)と1972年に、さらに「子供の不思議な角笛」からの2曲がエリー・アメリンク(ハイティンクのマーラー第4番旧盤!)との共演で1969年に録音されています。この歌曲たちもなかなかよいのですが、これらに関してはまた別の機会にゆっくりと。

ブリテンはむろん高名な作曲家ですが、指揮者としても60年代を中心にDeccaに録音を残しました。「ピーター・グライムズ」をはじめとするオペラなどの自作以外には、

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Mahler/Sym2 [交響曲(マーラー)]

本当に久しぶりに、これを聴きました。少なくとも10年は聴いていなかったと思います。在庫切れで恐縮ですが。

マーラー:交響曲第2番「復活」(73/74年録音)

マーラー:交響曲第2番「復活」(73/74年録音)

  • アーティスト: アームストロング(シェイラ), エジンバラ音楽祭合唱団, ベイカー(ジャネット), ロンドン交響楽団, マーラー, バーンスタイン(レナード), オールドハム(アーサー)
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1998/05/21
  • メディア: CD

手元にあるのはテープなのでなんともいえませんが、LPはたしかSQ4チャンネルだったと思います。映像で出ているのと同じメンバーによる1973年の録音です。一部日付が1974年になっていますが、何を録り直したか(足したか)はわかりません。録音はケンブリッジ近郊のイーリー大聖堂にて。11世紀から13世紀にかけて建てられた聖堂で、非常に天井が高く、全体にやや長めの残響になっています。

バーンスタインは、

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Mahler/Sym1 [交響曲(マーラー)]

しばらくぶりにマーラーです。前回続けたときは昔のライヴをご紹介したのですが、今回はぼちぼちと、多少正規録音も織り交ぜて。

第1番はちょっとめずらしい、マゼール/フランス国立管弦楽団のライヴ、1979年3月18日、シャンゼリゼ劇場にて。マゼールとウィーン・フィルによるマーラー交響曲全集の録音が80年代前半ですね(第1番は↓これ)。

マーラー:交響曲第1番

マーラー:交響曲第1番

  • アーティスト: マゼール(ロリン), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, マーラー
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/04/20
  • メディア: CD

ですから、ウィーン・フィルとの録音以前の演奏会ということになります。マゼールの演奏・録音はときどき「うわっ」と驚くようなしかけがあるのですが、この演奏では、

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Mahler/Sym10 [交響曲(マーラー)]

本日はマーラーの第10番を、クルシェネク編曲版(らしい)の録音でご紹介します。現役盤はこれだけのようです。

マーラー:交響曲第10番より

マーラー:交響曲第10番より

  • アーティスト: セル(ジョージ), クリーヴランド管弦楽団, マーラー, ウォルトン, ストラヴィンスキー
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2000/08/23
  • メディア: CD

上のリンク先(アマゾン)の解説には「…第10番は、完成作が残された第1楽章と、フレデリック・クックの補筆による第2楽章の演奏…」(斜体化は私)と書かれています。第1楽章を「完成作」と呼ぶかどうかは議論の余地のあるところですが、あとの2点は明らかに間違いですね。アマゾンはときどきこういうポカがあります。

LP時代は、有名な第6番のライヴとカップリングされていたもので、1958年のステレオ録音です。最大の特徴は、第1楽章(アダージョ)だけでなく第3楽章(プルガトリオ)も最後までオーケストレイションされていること。たぶん1972年に再発されたと思われるLPのジャケット解説には

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Mahler/Sym5 [交響曲(マーラー)]

先日買った、テンシュテットのLPO1988年ロンドンライヴを聴きました。

マーラー:交響曲第5番

マーラー:交響曲第5番

  • アーティスト: テンシュテット(クラウス), ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団, マーラー
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2004/06/23
  • メディア: CD

テンシュテットは1978年、この曲からマーラー交響曲全集の録音を始めました。それだけこの曲に自信や思い入れがあったのではないでしょうか。他のマーラーの曲はもちろん、ワーグナー、ブルックナー、ベートーヴェン等、いろいろ録音は出ていますが、やはりテンシュテットの名刺代わりのレパートリーだったと思います。

非常に雄弁な演奏です。付点のリズムは短い音符をつめるロマン的ないきかたですし、全体的に遅めのテンポながら、ときに病的な、ひきつるようなアッチェレランドや爆発するアレグロ、はたまたテンポの変わり目のまえの「タメ」、頻繁に変わるテンポ、独特のルバートやフレージングなどは、テンシュテットの解釈に慣れたLPOでなければ十分に表現できないかもしれません。「病後、いっそう音楽に対して厳しくなった」とライナーにありましたが、確かに非常に厳しく聴き応えがある、あまり楽天的ではないマーラーです。

 第1楽章は、遅めの厳格なテンポで始まります。付点をつめる演奏はともすれば前時代的に聞こえますが、テンシュテットはテンポをあまりゆらさないようなので、それほど古風な感じはしません。アクセントやfp<(フォルテピアノのあとのクレッシェンド)がかなり強調されており、印象に残ります。

第2楽章も、起伏の激しい、メリハリの利いた演奏です。テンポや表情がかなりころころ変化しますが、楽想が同じ部分の運びは全く同じなので、印象は散漫になりません。指揮者も演奏家もかなり曲になれていないと、こうはいかないでしょう。「暗い情熱」のような音楽が、ニ長調のコラールでぱあっと霧が晴れたように広がるところは、前半おさえめなだけにいっそう印象的です。

第3楽章はこの曲のシンメトリー構造の中心で、時間も一番長く、単独で「第2部」を形成しています(第1、2楽章が「第1部」、第4、5楽章が「第3部」)。基本はやはり、ややゆっくり目のテンポですが、丁寧に歌っている印象を受けます。どうも、スタッカートとレガート(スラー)の区別が明確で、つなげるフレーズと切る音がはっきりわかるからのようです。最後は快速、フェルマータもなく、すぱらっ、すぱらっ、と潔く終わります。

第4楽章は必然的にレガートや<>のオンパレードです。ちょっと濃密な空気でむせかえるようです。マーラーの交響曲中、唯一管楽器の入らない楽章は、映画などに使われて昔から単独で取り上げられる機会も多かったようです。第5番自体が声楽が不要で演奏時間も比較的短いことから、第1番と並んでポピュラーになるのは早かったようですし、その昔はマーラーといえばこれだったのかもしれません。交響曲を通して聴くと(もちろん演奏会でも)、音楽が流れていってしまうのがすごくはやくて、「もっと聴いていたい」と感じます。

第5楽章の冒頭、第4楽章最後の和音からアタッカでホルンが一発Aを吹いたあと、ヴァイオリンがppでAを伸ばします。このヴァイオリンの音色が第4楽章の最後の和音の一番上のAと同じだと、この2音によってこれらの楽章がつながっていることがはっきりわかります。

これまでの楽章と違ってテンシュテットは最初からけっこう飛ばします。この行きかたは先日聴いた第7番と通じるものがありますね。コーダまで一気呵成に走りぬけ、ブラヴォーの嵐と万雷の拍手(拍手のフェードアウト早すぎ)。ずっと余韻にひたっていたいほどのすばらしい録音だと思います。あっさり・さっぱり系に慣れた方には、最初は違和感があるかもしれませんが、ぜひ聴きとおしてみればこの録音の真価がわかると思います。日本ライブも、ぜひお試しあれ。


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