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Mozart/フルートとハープのための協奏曲 [協奏曲]

何も考えずに、ぽーっときれいな曲を聴くというのは気持ちいいものですよね。「フルート」というと、ランパルとこの人の名前が浮かびます。

モーツァルト:フルート協奏曲第1番&第2番,フルートとハープのための協奏曲

モーツァルト:フルート協奏曲第1番&第2番,フルートとハープのための協奏曲

  • アーティスト: ゴールウェイ(ジェームズ),モーツァルト,マリナー(ネヴィル),アカデミー室内管弦楽団,ロブレス(マリーサ)
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2007/11/07
  • メディア: CD

 

ゴールウェイはこの曲を何度も(たしか5~6回)録音しています。私が実際に聴いた録音は2度目の、ベルリン・フィルをやめて数年後の録音です。 

モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲、他 [Hi Quality CD]

私が持っているのは数年前に録音されたフルート協奏曲とのカップリングのCDですが、現在はTowerrecordsから、オリジナルのカップリングで出ているようです。上は最近発売されたHQCDへのリンクです。

この曲はモーツァルトが、娘にレッスンをつけていたフランスの公爵のために-公爵自身がフルート、娘がハープを弾くために-いやいや書いた曲、と言われています。また、モーツァルトはフルートがあまり好きでなかった、という話も聞きます。ふつう、好きでもなくやったことにそうそう良い結果は残せないものですが、そこが天才モーツァルトの天才たる所以で、なんとも美しい名曲になってしまっています。

第1楽章の主題からして、ハ長調のアルペジオをひとくさりやったあとは「ドシドレレドレミミレミファソラシド」と音階の隣の音をつなぐだけという単純な作りにもかかわらず、聴いているときの心地よさはこのうえないですね。第2楽章の有名な主題も負けず劣らずシンプルなものですが、あくまで優しく、美しく聴こえてきます。本当にアマチュア向けに簡単に書かれているのかもしれませんが、一線級の奏者たちがこぞって録音しているのは、珍しい編成もさることながら、やはり曲の力によるところが大きいでしょう。

ゴールウェイはカラヤンに見出されてベルリン・フィルの主席になりましたが、そのポジションには数年とどまっただけで、フリーのソリストになってしまいます。もともと腕の立つ人ですから、いかにベルリン・フィルといえどもオーケストラの主席に安住するような人ではなかったのでしょう。ここでの録音も、非常にきらびやかな音色をのびのび聞かせてくれていて、安心して聴いていられるように思います。

なお、ハープのロブレスはゴールウェイのお気に入りのようで、ゴールウェイによるこの曲の録音の半分以上に参加しています。こちらも悠々と弾いている感じで、録音によるところ大なのでしょうが、とても華やかですね。マータ指揮のLSOは、できるだけ表に出ず黒子に徹するようなアプローチで、いささかストイックながら良く出来ていると思います。


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