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Puccini/Boheme [オペラ]

さあて、久しぶりにオペラでも聴くかな…、と思ったとき、聴きやすいのはこの曲ですね。CDですとこのあたりがオススメでしょうか。フレーニのミミ、パヴァロッティのロドルフォ、カラヤンと役者がそろっています。

プッチーニ:ラ・ボエーム全曲

プッチーニ:ラ・ボエーム全曲

  • アーティスト: パヴァロッティ(ルチチアーノ) フレーニ(ミレルラ), フレーニ(ミレルラ), パヴァロッティ(ルチアーノ), ハーウッド(エリザベス), パネライ(ローランド), ギャウロフ(ニコライ), マッフェオ(ジャンニ), セネシャル(ミシェル), ピエチュ(ゲールノート), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, カラヤン(ヘルベルト・フォン)
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1990/08/25
  • メディア: CD

今回、ほぼ1週間かけて実際に聴いたのはライヴのエアチェック。もう四半世紀以上前になります。

プッチーニ/歌劇「ラ・ボエーム」
カルロス・クライバー指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団

ミミ:ミレルラ・フレーニ
ロドルフォ:ペテル・ドボルスキー
マルチェルロ:ロレンツォ・サッコマーニ
ムゼッタ:マルゲリータ・グリエルミ
ショナール:アントニオ・サルバドーリ
コルリーネ:パオロ・ワシントン 等

1981年9月15日、東京文化会館にて

当時の東京では、大規模なオペラはほとんど文化会館かNHKホールで打たれていたと思います。今とは隔世の感がありますね。この引越し公演のときも、次の日はHNKホールで「セビリャの理髪師」でした。

いわゆる海賊盤も出ているようで、「伝説の名演」と言えるでしょうか。全盛期のフレーニと、当時売り出し中の新人ドヴォルスキーの圧倒的な存在感に加えて、周りを固める歌手たちの堅実さ、それに、オーケストラが何と躍動的で雄弁なことでしょう!拍手も鳴り止まぬうちに振り返りざま、一瞬あわてふためくような冒頭から、ミミとともにppで消え行く終末まで、息もつかせない緊張感とのびのびとした叙情を併せ持ち、さまざまな表現をきっちり弾き分けるオーケストラ、それを統率するクライバーが、もうひとつの華であることはまちがいありません。

かなりレパートリーを絞っていたクライバーですが、そのレパートリーの録音に対してはそれほど消極的ではなかったと思います。ただし「その気になれば」という注釈はつくようで、どうやらこの曲は、レコーディングを始めたものの、中断してしまったようです。残念ですね。

なお音からはわかりませんが、この公演は「あの」ゼッフィレルリの、第2幕が2階建ての演出でした。最初は面食らいますが、いちど見てしまうとほかの演出は考えられません。こればかりは目で見ないと、どうしようもありませんね。METのDVDで見ることができますが、この引越し公演のプロダクションも当時NHKで放映もされているらしいので、ぜひ発売して欲しいところです。

ところで、このオペラのオーケストレイションはそれほどスペクタキュラーではないので、スコアを見てもそれほど面白くないかもしれません。とはいえ、いちおうリンクしておきます。ちなみに打楽器はまともにやると舞台上を除いても6人必要ですが、出番はあまり多くありません(全員必要なのは第2幕のみ)。

LA Boheme

LA Boheme

  • 作者: Giacomo Puccini
  • 出版社/メーカー: Ricordi - Bmg Ricordi
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: ペーパーバック

Puccini: LA Boheme in Full Score

Puccini: LA Boheme in Full Score

  • 作者: Giacomo Puccini
  • 出版社/メーカー: Dover Pubns
  • 発売日: 1987/09
  • メディア: ペーパーバック

私が持っているのはDover版ですが、印刷の質はRicordiのほうが多少良いかもしれません。

輸入盤CDをお持ちでしたら対訳をごらんになることをお勧めします。この曲は登場人物のこまかい心情がわかると、より理解が深まると思いますので。

プッチーニ ラ・ボエーム (オペラ対訳ライブラリー)

プッチーニ ラ・ボエーム (オペラ対訳ライブラリー)

  • 作者: 小瀬村 幸子
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 


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コメント 7

mozart1889

おはようございます。
プッチーニ、好きなんです。あの甘い旋律が何とも云えません。特に「ボエーム」はイイですね。何度聴いてもエエです。泣けてきます。青春時代を思い出します。
僕はこのクライバーの公演を観ませんでした。当時はクラシック音楽を聴き始めたころで、オペラなど全然分かりませんでしたので、興味の外だったんですね。勿体なかったなぁ・・・・当時は東京に程近い埼玉県に住んでいたのに・・・。
「ボエーム」はディスクでは沢山聴きました。どれもそれぞれにイイです。
by mozart1889 (2007-12-09 06:51) 

stbh

mozart1889さん、おはようございます。さっそくのご来訪ありがとうございます。
プッチーニ、いいですよね。「ボエーム」は、たまたまオペラの聴き始めのころから親しみました。喜怒哀楽が散りばめられていて話もわかりやすいし、長さも手ごろで、聴きどころは多いし、楽しめる曲ですね。
この公演の当時は学生で、あまりオペラには興味がなかったはずなのに、われながらよくエアチェックしていたなあ、と思います。イタオペ好きの友人に吹き込まれたのかもしれません(笑)
by stbh (2007-12-09 08:40) 

おさかな♪

>ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, カラヤン(ヘルベルト・フォン)
わ〜い♪♪♪
ゴージャスそう。。。
by おさかな♪ (2007-12-12 20:19) 

よんちゃん

こんにちは。
以前から読ませていただいてますが、書き込みは初めてだと思います。
「ボエーム」は大好きなオペラの一つです。
紹介されているカラヤン盤を持っています。オケの歌わせ方が絶品だと思います。歌手陣も申し分なしです。
クライバー盤が出たらぜひ聞きたいです。
by よんちゃん (2007-12-13 09:46) 

stbh

> おさかな♪さん

いいですよ~(^^ ドイツだったら安く買えませんか?ぜひ聴いて損はない録音だと思います。
by stbh (2007-12-13 22:40) 

stbh

> よんちゃんさん

毎度のご来訪とコメントありがとうございます。貴ブログも拝見しました。指揮者の方に見ていただくとは汗顔の極みですが、今後ともご笑覧いただければ幸いです。

プロコフィエフの第2交響曲についてのエントリーです(^_^;
http://blog.so-net.ne.jp/classicalandsoon/2006-11-08
by stbh (2007-12-13 22:50) 

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