Respighi/FesteRomane [管弦楽曲]
今週は好天が続きました。もちろんオーケストラは演奏会場で聴くものですが、明るい日の差す車でこの曲を聴くのも、オツなものですよね(ちょっと強引?)。
- アーティスト: デュトワ(シャルル), モントリオール交響楽団, レスピーギ
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2003/06/25
- メディア: CD
例によって、アマゾンのつけたタイトルは「ローマの松」ですが、ちゃんと3曲入っていますのでご安心を。しかしこのジャケット、ちょっとデュトワの顔がデカいですよね(汗
レスピーギの代表作といえる「ローマ三部作」、これもときどき無性に聴きたくなります。私の場合、高揚した気分のとき、または高揚した気分になりたいときに聴くことが多いので、1時間あまりあれば全曲、10分なら「松」の後半、という選曲になります。今日はFMも聴きながらの小一時間の通勤の片道なので、「祭」を。
「祭」は3曲中、最後の1928年に作曲されたもので、レスピーギの円熟しきった管弦楽法を心ゆくまで楽しめます。オーケストラは普通の特殊3管編成(クラリネットだけ4本、金管は4-4-3-1)ですが、そのほかに使われている楽器には、別働隊のラッパ3本、ピアノ(連弾、かわりにハープはありません)、マンドリン、オルガン、そして膨大な打楽器群があります。特にタイコタタキとしては、第4曲の「賑やかし」をぜひ一度経験したいところですが、曲が曲だけになかなかアマチュアで演奏機会は無く、私は残念ながらやったことがありません。
ちょっとスコアをのぞいてみましょう。
オーケストラが必ずしも大きくなくても多彩な打楽器をそろえるのは、20世紀前半の一種の流行といえると思いますが、それにしてもこの曲はいろいろ楽器が必要です。写真は第4曲のスコアの一部ですが、打楽器の面積が異様に広い、「中ブクレ」のレイアウトになっています(笑)。打楽器は上から順にティンパニ、タンバリン、小太鼓(小、大)、シンバル、大太鼓、ドラ、鉄琴、木琴、板(!)です。タンバリンからドラまでが1本線の譜面ですね。弦楽器のすぐ上はピアノです。
この板(Tavolette)というのは音程の違う2枚の木の板(まな板のようなイメージ)をカンカンたたくもので、パーカッション・アンサンブルなどでは何枚もつるしてカコカコたたくときもあります。ただの板なので、ウッドブロックなどよりソリッドで、余韻の少ない音になります。なお他の部分でラチェット(ガラガラ、「ティル」で出てくるのが有名)、鈴(マーラーの第4交響曲の冒頭に出てくる、アレですね)、トライアングルや鐘も使われています。管楽器のソロも多いですから、実演を見ると、きっとものすごく楽しめるでしょう。
デュトワ/OSM盤は、例によってその精緻さと音のよさで、あっという間に代表盤の地位に駆け上がりました。他には、古いところでトスカニーニ(これが最高、という方も多いようです)や、きらびやかなフィラデルフィア管弦楽団(オーマンディ新旧、ムーティとも人気がありましたね)が有名どころでしょうか。最近もいろいろ出ているのでしょうが、私はこのへんで十分満足してしまっています。
最後に国内版のスコアのリンク。
楽譜を見て楽しいのは、やはり3部作中随一です。ぜひお楽しみください。
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