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ThreeDogNight/AroundTheWorld [その他の音楽]

これまで、大ファンなのですが、それゆえにあえて取り上げて来なかったアーティストがいくつかあります。いわゆる「出し惜しみ(笑)」 今回はそのうちのひとつです。ようやく取り上げる機会ができましたので。

Seven Separate Fools/Around the World With Three Dog Night

Seven Separate Fools/Around the World With Three Dog Night

  • アーティスト: Three Dog Night
  • 出版社/メーカー: Edsel
  • 発売日: 2006/08/28
  • メディア: CD

スリー・ドッグ・ナイトの名前は知らなくても、数年前にテレビの主題曲になった「喜びの世界」や、その昔の大ヒット「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」などは、40代後半以上のならご存知の方がけっこういらっしゃるのではないでしょうか。もちろん、70年代で活動を終えた(近年、一部のメンバーで復活してDVDまで出したりしていますが)彼らのオリジナルはすべてLPで出されていました。たしか80年代後半にアメリカで復刻されました(一部、現在でも継続して販売されています)し、数年前に国内盤で初期の作品がCD化されました。ベスト・アルバムは今でも数年ごとに形をかえて再リリースされているようです。

しかし、それらの中でも、彼らのライヴ・バンドとしての実力を知らしめる最高傑作といわれた2枚組のライヴ、"Around the World with Three Dog Night"だけは、明らかに力の落ちてきた最後の2枚のアルバムと同様に復刻されていませんでした。

それが突然、今年、いくつかのスタジオ盤とともに2枚組シリーズの一部となってイギリスから復刻されました。私はこれに気づくのが遅く、"Hard Labor"という、CD化されている中では最後の録音は買い逃してしまいました(メーカー在庫切れだそうです(T_T)が、幸いにも、今回ご紹介するCDは入手することができました。

基本的に彼らはヒット・シンガーであり、シングルを20曲集めたベストCDがあれば十分、という言い方をする人は評論家にもファンにもけっこういます。このライヴもヒット曲中心(というか、ヒット曲を演奏するだけでコンサートが成立してしまう)ですが、メンバーのソロやアドリヴなど、ベストCDでは聴けない要素がふんだんに盛り込まれています。「喜びの世界」と「ブラック・アンド・ホワイト」は彼らの初来日(1972年)時のテイクで、日本語も聞かれます。

カップリングの"Seven Separate Fools"も、「ブラック・アンド・ホワイト」などのヒットを生み出しており、この前の"Harmony"と並ぶ、彼らの傑作アルバムです。今聞けばサウンドはシンプルで、ただ懐かしい感じがするだけかもしれませんが、3人のヴォーカリストのハーモニーと、バッキングに徹したミュージシャンたちの職人技は、今聴いても決して色褪せてはいないと思います。

CDのスリップには、"Seven Separate Fools"についていたトランプを模したカード(オリジナルは、長い辺が箱型ジャケットの高さぎりぎりという、LPならではの大判のものです)や、"Around the World with Three Dog Night"の、LPを内袋にいれて、それをジャケットのポケットに指す変則ジャケットについていたツアーの模様を写した写真(日本公演の写真も含まれています)も縮刷されていて、オールド・ファンがそれなりに楽しめる内容となっています。以前の1枚ごとの復刻盤(米盤)は、非常にそっけないものだったので、ありがたみがいっそう増します。

LPはいまも残っていますが、かなりボロボロになり、そうそう取り出す機会もありません。聴かなくても、音はほとんど頭の中で鳴らせるくらい聴きこみましたし。でも今回、ン十年ぶりに聴いて、中学生・高校生のとき書いた日記を読み返しているように、これをLPで聴いていたころの思い出-友人たち、自分の部屋、学校の行事など-がよみがえってきました。


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コメント 6

ensemble

いいですねぇ。
知っている方がいらっしゃるとうれしくなります。
by ensemble (2006-12-22 17:23) 

stbh

ensembleさんも、Three Dog Night お好きですか?私の洋楽体験の最初期にちょうどこのバンドが活躍していました。「知る人ぞ知る」みたいになってしまいましたが、私にとって大切なバンドです。
by stbh (2006-12-22 21:49) 

mozart1889

おはようございます。
これは懐かしいですね・・・・「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」は今でも歌えますよ。
昔はラジオのベストテン番組が、ポップスも歌謡曲も盛んでしたから、「ブラック・アンド・ホワイト」などもよく憶えています。一生懸命にラジオを聴いたものです。昭和40年代後半でしょうか・・・・・石油危機の前だったですかね。・・・・・昔の話でスミマセン。
by mozart1889 (2006-12-23 05:33) 

stbh

mozart1889さん、こんにちは。ポップス系のご来訪は珍しいですね。
そうそう、AMラジオのベストテン、よく聴いていました。まだ「ラジオ関東」で全米TOP40とかやっていました。おっしゃるとおり40年代後半、今にして思えば、イケイケの高度成長真っ只中の時代でした。
だんだん年をとってくるのか、昔話のほうが饒舌になったりします。
by stbh (2006-12-23 17:10) 

MEICHIKU

これが出ていたとは、私も気づきませんでした。
最近、ベスト盤の記事を書いているのに、不覚でした...
が、ベスト盤もそれなりの価値はありますからね (^^;)
by MEICHIKU (2006-12-27 10:40) 

stbh

MEICHIKUさんが記事を書かれているの、見落としてました、失礼しました。
ベスト盤は、そのアーティストのよいところをまとめて聴けるので、重宝しています。私のように、「ちょっと聴きたい」という不届きな輩にぴったり。Three Dog Nightはヒット曲が多いので、いろいろな形でベスト盤が出ています。彼らのシングルを集めるとちょうどCD1枚分くらいになるので、企画しやすいんでしょうか(^^;
by stbh (2006-12-31 06:36) 

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