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Enya/Watermark [その他の音楽]

まとまった記事を書く時間が取れず、更新をさぼっていましたが、音楽を聴いていないわけではないので、ごく簡単に書くことにしました。

ウォーターマーク

ウォーターマーク

  • アーティスト: エンヤ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1989/02/23
  • メディア: CD

クラシックで、知っている曲のCDを「おっ、こんな人が演奏しているのか」「おおっ、安い(これが一番多い)」「へえー、限定盤なんだ」というノリで衝動買いすることはありますが、ぜんぜん知らない曲がお店でかかっていても、まずその場で買うことはしません。クラシック以外では、新しいアーティストはまず聴かず、知っているアーティストでテープしか持っていないアルバムの買いなおしがほとんどです。

なので、このCDを買ったときのことはよく覚えています。出張帰りにレコード屋に立ち寄り、CDを物色しているときに聞こえてきた「オリノコ・フロウ」に耳を奪われ、多少思案をしたものの、このCDを買って帰りました。

聴き始めた当初は、「オリノコ・フロウ」のようなビートに乗った曲が少なく、ちょっとがっかりしたのを覚えています。でも聴き重ねて行くうち、これ以外の曲のほうが、本来の彼女のサウンドなんだということがわかってきました。彼女は自分ですべての楽器を演奏し、歌を歌っていたため、当初は「女マイク・オールドフィールド(これ自体、懐かしい名前ですね)」と呼ばれたこともありましたが、サウンドの方向性は明らかに違っていたので、この呼称はすぐに使われなくなったようです。

彼女のデビュー・アルバムは「ケルツ」という、たしかテレビ番組のサウンド・トラックだったと思いますが、これがメジャー・デビュー盤なのですね。彼女から、もっと言えばこのアルバムから「癒し系」の音楽がはやりだし、アイルランドやケルトがブームになったと思います。いまでこそ、こういったサウンドはよくあるものになっていますが、20年近く前の(心地よい)衝撃は、新鮮でした。

時折-数年に1回くらい、聴きたくなるCDです。やはり名作だと思います。


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コメント 4

MEICHIKU

お久しぶりです。
このアルバム、本当に良いですよね。
TBさせていただいた2nd.アルバムも好きですが、
透明感のあるボーカルはまるで楽器のようで、聴き惚れてしまいます。
by MEICHIKU (2006-12-18 12:58) 

stbh

MEICHIKUさん、ご無沙汰いたしました。ご来訪ありがとうございます。
Enyaの歌声、独特の雰囲気で、非常に新鮮に感じました。「癒し系」の元祖のような存在ですが、今でも、他の追随を許さない個性が光っていると思います。まさにおっしゃるとおり、「聴き惚れてしまいます」ね。
by stbh (2006-12-20 21:27) 

WildChild

「幻の民・ケルト人」全部見ました。
エンヤの故郷であるアイルランド北西部のドニゴール地方は、
ケルトの古代からの伝統文化が他民族の征服を逃れて今も受け継がれている土地です。
「キリスト教の礼拝」とは言いながらも、純粋なそれではなく、
土着の多神教の神々への祈りもちゃんと行われていました。
ところで、季節の4大祭りは日本で言う立冬、立春、立夏、立秋に当たるものですね。
また、「浦島太郎」や「瘤取り爺さん」に良く似た話も伝わっています。
このようにケルト文化には日本文化との共通点もあります。
ケルトの伝承物語の採集者は、
ドニゴール地方で語り部の話を録音して書き取りました。
ケルト人は元来、文字に残すことを拒んできた民族なので、先祖からのこういった遺伝子が受け継がれているのでしょう、知られていないことがまだ多くあると思います。

このDVDの特典を見て初めて分かったことですが、
"Na Laetha Geal M'oige"は、二度と戻れない子供時代の追憶を歌ったもの、
"On Your Shore"は、海辺の墓に眠る祖父母の思い出を歌ったものでした。
by WildChild (2007-01-24 19:44) 

stbh

WildChildさん、はじめまして。ケルトについての詳細なコメントありがとうございました。ケルトの伝統の心を、現代の音で歌ったのがエンヤ、ということなのでしょうか。
音だけで想像すると、初期のアルバムほどケルト色が強いように-だんだんインターナショナルになっていくように-感じます。
by stbh (2007-01-28 18:34) 

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