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Sibelius/KareliaSuite [管弦楽曲]

11月も下旬だというのに、まだ2つ目のエントリーだ… 滞りまくり(^^; 笑ってる場合じゃないですね、本当に。

最近はこれをヘビー・ローテーションで聴いていました。もちろん、題名どおり「カレリア」組曲だけ。

フィンランディア(シベリウス管弦楽曲集)

フィンランディア(シベリウス管弦楽曲集)

  • アーティスト: バルビローリ(ジョン), シベリウス, ハレ管弦楽団
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2002/06/19
  • メディア: CD

また"No image"かあ…。「シベリウス」「バルビローリ」で検索すると第1位なんだけどなあ。アマゾンは扱い数が多いからか、クラシックには冷淡ですね。

さて、何で「カレリア」ばかり聴いていたかというと、こちらの演奏会(11/19、「ふるさとこうとう音楽のつどい Vol.11」)に参加させていただいたからです。パートは大太鼓。

http://kotophil.michikusa.jp/

初めて参加させていただいた楽団です。合唱団との演奏会が必ず年1回あるとのことなので、合唱好きのオケパーソン(σ(^_^))にはこたえられないですね。今回のメインは、たまたま先日ご紹介した、ベートーヴェンのハ長調ミサ。「この曲、知ってます」と言ったら、やはり驚かれました。

 http://blog.so-net.ne.jp/classicalandsoon/2006-09-11

自分の演奏は四の五のいいませんが、前プロのマイスターもなかなかかっこよかったですし、ベートーヴェンがよかったです。客席で聴けたし(^^;

さて、バルビローリのシベリウスは、LP時代から定評あるところです。実は私もLPで交響曲全集を持っていたりするのですが、シベリウスをしっかり聞き込むというのは、やはりなかなかハードルが高いです。いちおう「第6、第4が好き」と標榜しているものの、どの曲も、きちんと聴きとおすのは大変です(^^;

シリアスなシンフォニーと比較すると、交響詩や管弦楽曲の中には「フィンランディア」をはじめとして、親しみやすい曲がいくつかあります。「カレリア」もそのひとつで、もともと劇音楽だったものの中から作曲者が再編した3曲からなっています。

1. 間奏曲
弦楽器のささやきに乗ったホルンのファンファーレが、フィンランドの針葉樹の森を彷彿とさせませんか?快活なテーマですが、軽く、やわらかく、かつ歯切れよく演奏することが必要で、聴くのは楽ですが演奏はなかなか大変です。

2.  バラード
イ短調の物悲しい旋律で始まりますが、あまり悲痛な感じではなく、ところどころ明るい響きもある、美しい曲です。最初は前後の快活な曲の方が好みだったのですが、何度か聴くうちにだんだん良さがわかってきたような気がします。最後の方のコーラングレのソロが、ききごたえがあります。

3. 行進曲風に
単独でアンコールピースなどに用いられることもあり、3曲の中ではいちばん有名でしょうか。いきなり始まるイ長調の13小節のテーマは上行スケールと同音の繰り返しが主体の単純なものですが、とても印象的ですね。続くヘ長調のトランペットのテーマは全曲中でももっともわかりやすく、明るいもので、だんだん重なっていくトライアングルとシンバルの特徴的なリズムも効果的です。

バルビローリの録音は、60年代ということもあり全体にくすんだ音色で、ある意味シベリウスにふさわしいのかもしれません。テンポも全体に押さえ気味で、ダイナミクスは当然、ストイックにかかれているオリジナルの指示を守っています。シベリウスの曲はみんなアンサンブルが難しく、アマチュア泣かせではあるのですが、さすがに黄金時代のハレ管、やすやすと美しい響きを奏でています。40年近くたっても色あせない名盤だと思います。


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コメント 2

mozart1889

stbhさん、おはようございます。
バルビローリのシベリウス、良いですね。味わい深い、しみじみ系のシベリウス、ボクは好きです。カレリア組曲なんて実にエエです。名盤ですね。実に同感しました。

今度BISから激安シベリウス全集が出るそうで、ヴァンスカ指揮の交響曲全集が入っているようなので買おうかと思ってます。
by mozart1889 (2006-11-23 05:25) 

stbh

mozart1889さん、いつもご来訪ありがとうございます。
シベリウスの曲は、音符が半端に細かかったり、盛り上がるところで特定の楽器だけダイナミクスが抑えられていたり、演奏するほうはかなりストレスがかかるんです。でもバルビローリ/ハレ管は、一体となってシベリウス独特の世界を奏でてくれますね。最近の録音をあまり聴かない私にとって、ヴァンスカは新盤です(^^; 楽しみな情報、ありがとうございます。
by stbh (2006-11-23 23:49) 

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