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Puccini/Turandot番外2 [オペラ]

今回は数年ぶりの本番なので、月末の非クラシックはお休み、そのかわりといってはなんですが、タイコの練習風景などを書いてみます。いつものCDの感想とはちょっとトーンが違うと思いますが、やはり本番間近になると「パフォーマンス・モード」になってきて…。

お約束のアマゾンのリンク、今回、「和書」で検索をかけてみたところ、楽譜は4種類も出てきました。やはり、みんな今年発売のものですね。

OVP119 歌劇≪トゥーランドット≫第3幕から 「誰も寝てはならぬ」 プッチーニ作曲 ピアノ伴奏・バイオリンパート付き

OVP119 歌劇≪トゥーランドット≫第3幕から 「誰も寝てはならぬ」 プッチーニ作曲 ピアノ伴奏・バイオリンパート付き

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: オンキョウパブリッシュ
  • 発売日: 2006/03/22
  • メディア: 楽譜

荒川静香さんの金メダルが2月23日(日本時間24日)でしたから、1ヶ月足らずで発売しています。すばやい!ソロ楽器とピアノ伴奏なら、ヴォーカル・スコアに多少手を入れればよいとすると、対応は楽でしょうが、それにしても行動が早いですね。

No.295 プッチーニ/歌劇「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ

No.295 プッチーニ/歌劇「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本楽譜出版社
  • 発売日: 2006/05/31
  • メディア: 楽譜

次に出てきたのはスコアです。これはごく一部、第3幕の冒頭からアリアの直後までを抜粋しています。電子組版だと思いますが、ずいぶん速くできるようになったものです。4冊の中ではいちばん売れているようでした(ピアノ譜はまだ新しいし)。例えば、抜粋のCDと一緒に聴くにはいいかもしれませんが、オペラ全体を聴いてしまうと、これだけだと必ず欲求不満になると思うなあ…。

ちなみに発行元の日本楽譜は、日本最古の楽譜出版社だそうで、音友や全音が外国の楽譜のリプリントが中心であったのに対して、独自に版を組み、ユニークな楽譜を出していました(ここしか発売していないスコアもけっこうありました)。近年、続々と19世紀から20世紀初頭に活躍した作曲家の版権が切れているため、今話題の「惑星」などのスコアも出しています。

ピアノピース501 ピアノピース トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」/プッチーニ

ピアノピース501 ピアノピース トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」/プッチーニ

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
  • 発売日: 2006/07/19
  • メディア: 楽譜

 

PDP92 ピアノ連弾ピース トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」/プッチーニ

PDP92 ピアノ連弾ピース トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」/プッチーニ

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
  • 発売日: 2006/07/19
  • メディア: 楽譜

そして全音からは、やっぱり出ました「ピアノピース」「連弾ピース」。同時発売というのがにくいですね。こちらはまだ実物を見たことが無いのですが、連弾で十分間が持つほど音が分厚いかなー…というのが正直なところ。でも発表会などで、「この曲をやる」というのが大事なのでしょうね。

この曲が一過性ではやって、来年の今頃は「何だっけ、それ?」という感じに世の中がなっているという状況は容易に想像できますが、まあそれでも、クラシックの/オペラの/プッチーニの裾野が広がる「可能性がある」ということで、すなおに喜びましょう。

さて、では「誰も寝てはならぬ」ではほとんど出番のない(^^;)タイコの話。今回の公演

http://www.shinjuku-opera.com/02_new/new.htm

では、打楽器は総勢8名、実は外人部隊のため、新宿区の人は一人もいなくて(ごめんなさい)東京都(なぜか下町のほうばかり)、千葉県、神奈川県各2名、埼玉県、茨城県各1名と、関東に散らばっています。2時間近くかけて出動してくる人もいますが、そこまでしても参加する魅力が、この曲にはあります。下の写真は「赤い稲妻」打楽器軍団の一部(Mさん借りました)。

なんで赤いかは、あまり聞かないでください(^^; タイコって、お祭りというかおふざけが好きな人が多いんです。オケのほかのメンバーも怪訝そうな顔で見ていました。このままみんなで近所の中華料理屋へ行ってしまうのですから、なかなか恥ずかしいですよね…。あ、赤かったのはこの日だけですよぅ、念のため。

この曲、打楽器の聴きどころはいっぱいありますが、アンサンブルとして面白いのは、第1幕の首切り役人プー・ティン・パオ(歌わない役)と手下達が出てくる場面(「砥石を廻せ!」)。合唱もだんだん大規模になって高潮していくところで、やっているほうは冷や汗をかきながら盛り上がっています。

もうひとつ挙げるとすれば、第2幕の場面転換(第1場と第2場の間)でしょうか。舞台裏のウッドブロックに始まって、マーチのリズムに乗ってバンダのファンファーレから全オーケストラへ音楽が広がっていきます。最後は大トゥッティにになって、皇帝を迎えるのです。

あと、各幕の最後は全部fffのクレッシェンドで終わっているので、打楽器が活躍しないわけがありません。特に第2幕、第3幕は、ドラのfffで盛り上がりきってしまいます。

前にも書いたところでは、ちょこっと「何でこんなところに」というフレーズがあります。これは打楽器に限らずいろいろあるのですが、やはり打楽器、とくに鍵盤(シロフォン、グロッケン)に多いです。スネアは「ダダン!」というリズムやロールのクレッシェンドなど、かっこいいところが多いですが、第1幕、侍女が「静かに!」と歌うところでのppの裏の裏打ち(十六分音符の2、4番目)とか、胃の痛くなるような出番がけっこうあるのです。トライアングルやシンバルも、いかにも打楽器がほしくなるような、盛り上がりのところだけでなく、曲調と一見無関係にppでたたかされるときがしばしば。

もちろん打楽器で音(出番)が一番多いのはやはりティンパニ。もともとオーケストラがそこそこ分厚いですし、迫力が求められる場所が多いので、叩く(ダダン!とか)にしても、ロール(ドロドロドロドロ…)にしても、目立つところが多いです。ティンパニ以外で出番の多いのは大太鼓。第3幕は他の打楽器奏者が「あーあとは幕切れの盛り上げだけだー」とかくつろいでいるときも、細々と演奏を続けています。

他にも見所満載です。聴きに来ていただける方でこのブログを見ている方はまあいらっしゃらないと思いますが、いちおう、どうぞお楽しみに。


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