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Queen/BBC Live [その他の音楽]

キング・クリムゾンに続いて、BBC音源のライヴ-だと思います。"A Night At The Opera"(1975年)発表直後のものだと思いますが、日付とか場所とか何も残っていないのでわかりません。合計約50分のパフォーマンスは、今聴けばあっという間で、特に中・後期のクイーンのファンの方は物足りないでしょうね。

鳴り物入りでイギリスの音楽シーンに登場したクイーンは、最初の2枚のアルバムで早くも不動の地位を築き、その後"Sheer Heart Attack" でポピュラリティも獲得します。思い返せば、4枚目の"A Night At The Opera"あたりから本領発揮、劇的で大規模な曲作りが始まったようです。この録音は、初期の最後のパフォーマンス、という位置づけになるでしょう。

のちのライヴに比べれば、サウンドは非常にシンプルで、フレディのヴォーカルもまだ粗っぽいところがあります。いわば、「エンターテイナー」になる前の、「ロックンローラー」の女王がここにいる、というところでしょうか。

☆追加しました☆ もう少し時期は下るのですが、クイーンの最初の公式ライヴはこれです。ヴィデオがあまり発達していなかった時代、ライヴ盤は、ステージを観に行けない者にとって唯一、パフォーマンスを感じることのできる手段でしたから、発売されたときは「待望のライヴ!」という感じでしたね。

ライヴ・キラーズ

ライヴ・キラーズ

  • アーティスト: クイーン
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2001/11/21
  • メディア: CD
 

さて、ではBBCのテープに戻って聴いていってみましょう。

1. Now I'm Here
"Sheer Heart Attack"からのナンバーで、この時期のオープニングでした。ちなみに、"Queen II"のころは"Procession - Father to Son"ね。

2. Ogre Battle
「今度はみんなをbattlefieldに連れて行くぞ」と言って始まる、初期の超名作"Queen II"からの作品。

3. White Queen
"Now Queen has special toast... To everybody, cheers!"とステージでドリンクを(たぶん)とったあとは、しっとりとスローなナンバー。

4. Bohemian Rhapsody - Killer Queen - The March Of Black Queen
「ちょっとサワリ(segment)を…、ボヘミアン・ラプソディから」というと観客がひとしきり声をあげる。ということは、みんな知っているってことなので、「オペラ」発売後だということがわかります。しかし残念ながら、「オペラ」からの曲はこれだけ。それも最初と最後にちょろちょろっと、サンドイッチのパン状態で、この曲のファンの方は欲求不満になること間違いなし(^^; "Killer Queen"は彼らの最初の大ヒットで、それまではツウのバンドだったのが、この曲で一躍ポピュラーになりました。フレディが"March of the Black Queen"の入りを間違えて飛び出しているのはご愛嬌。

5. Bring Back That Leroy Brown
"Sheer"からの軽い曲で、ちょろっと出てくるブライアンのウクレレがおしゃれ。

6. Keep Yourself Alive
記念すべきデビューアルバムのA面1曲がこれ、というのは、なんとも悲しいよ、フレディ。でもここでは、元気いっぱい歌っています。

以上がカセットのA面。残りは

7. Brighton Rock - Son And Daughter
"Featuring Brian May on guitar"とフレディが紹介しているだけあって、全編、リバーブのかかったギターソロ。当時は「すげえ」と思ったものですが、今聴くと音はシンプルで微笑ましいですね。最後に"Son and Daughter"がちょっとだけ付いています。

8. Liar
フレディが"traditional number"と紹介している。そりゃー確かにデビュー・アルバムに入っていた曲だけど、もう伝説ですか(^^ クイーンの得意な、接続曲風のドラマチックな展開の曲の元祖ではあるわけですが。

9. In The Lap Of The Gods
10. See What A Fool I've Been
最後の2曲は、また「いつものやつ」ですね。"See What A Fool I've Been"はいつまでやっていたのでしょうか?

1970年代後半からロックを聴かなくなった私にとって、クイーンの全盛期は空白で、クイーンといえば最初の3枚のLPなのです。このテープはそのころの貴重なライヴの記録で、あまり凝ったことはやっていませんが、とにかく勢いで聞かせてくれる、若々しさが貴重です。劣化も恐れず、数年に一度は聴いてしまいます。ああ、今回はなんかスタジオ盤も聴きなおしてみたい気分…


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MEICHIKU

こんにちわ。
初期のQUEENですか。当時のQUEENも好きは好きなんですが、
GWに「QUEEN + Paul Rodgers」のライブをWOWOWが放送していて、それを見てからP. Rodgersが所属していた「Bad Company」のアルバムを聴いてみました。(5/29付けで記しています。)当時はライバル関係視されていた2つのバンドが、現在は一緒になっていると言うところに面白さを感じました。
by MEICHIKU (2006-06-02 17:10) 

stbh

MEICHIKUさん、ご来訪ありがとうございます。"Queen+Paul Rodgers"、年のせいか(^^; どうもしっくり来ません。その違和感は、グレッグ・レイクがエイジアで歌ったときの比ではありません。
バッド・カンパニーは、やはりデビュー・アルバムが代表作なのでしょうか。ストレートで、好きでした。いつのまにか、オリジナル・メンバーがミック・ラルフスとサイモン・カークだけになっていたのですね。
by stbh (2006-06-03 01:31) 

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