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Carpenters/青春の輝き [その他の音楽]

カレン・カーペンターが亡くなって、何年たったか覚えていますか?あれは1983年のことでしたから、もう23年も経ってしまいました。それでも、彼女の歌声はいまだにあちこちで流れ続けています。

青春の輝き~ヴェリー・ベスト・オブ・カーペンターズ

青春の輝き~ヴェリー・ベスト・オブ・カーペンターズ

  • アーティスト: カーペンターズ, ジョン・ベティス, アルバート・ハモンド, リチャード・カーペンター, ポール・ウイリアムズ, ロジャー・ニコルス, ボニー・ブラムレット, レオン・ラッセル, ジョー・ラポソ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 1995/11/10
  • メディア: CD

彼らのベスト盤は数多くありますが、日本編集の1枚ものを今回はご紹介します。このCD自体、発売されてから10年以上経ってしまいました。確かどれかの曲がテレビのドラマの主題歌に使われたときの発売だったと思います。

☆追加☆ MEICHIKUさんにご教示いただいた2CD+DVDのセットはこちらです。

カーペンターズ・ゴールド<スーパー・ショック・プライス>(DVD付)

カーペンターズ・ゴールド<スーパー・ショック・プライス>(DVD付)

  • アーティスト: カーペンターズ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: CD

 

ベスト盤+クリスマスソング+ヴィデオクリップという構成だそうです。それにしてもDVD1枚でもありえる価格でここまでやってしまうとは…。まさに<スーパー・ショック・プライス>ではあります。

ここではベスト盤をご紹介しましたが、こういったライヴも、本来ご紹介するべきです。

ライヴ・イン・ジャパン

ライヴ・イン・ジャパン

  • アーティスト: カーペンターズ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 1993/03/01
  • メディア: CD

このときのコンサートの模様は、たしかテレビで放映されました。決して「カレン・アンド・ハー・ミュージシャンズ」ではなく、バンドとしてよく練り上げられたショウマンシップを持っている(当時、サウンドのイニシアチブをリチャードが握っていたとは知る由もなく)と、ガキながらに感じられたものでした。レコードそっくりのハーモニーがテレビから聞こえてきたときの仰天!今から思えば、リチャードのアレンジを完璧に再現する各ミュージシャンの確かなウデがあってのステージだったということですね。

ここでご紹介したベスト盤をはじめとして、カーペンターズのベスト盤は何枚も、また同じものでも化粧を変えて、何度も何度も出てきています。「青春の輝き」も昨年、カラオケつきバージョンとして再発売されていますし、それだけ、いつまでたっても人気が高いということでしょう。

カーペンターズの魅力は、カレンの歌と、それを究極まで生かしたリチャードのアレンジの双方があってはじめて成り立つのではないでしょうか。普通、バンドのサウンドというのは時につれて変遷していくものですが、カーペンターズは基本的にデビューから一貫したサウンドを聞かせてきました。これだけの数のヒットを生みながら、バンドとしてのトーンを維持しているのはめずらしいことだと思います。それはリチャードの自信というか、信念の裏返しでもあるわけですね。

デビュー・シングル"Ticket To Ride"が発売された1969年からカレンが亡くなる1983年までバンドは存続していたわけですが、メジャーで活動していたのはカレンが明らかに不調を来たす76年ごろまで、その中でも個人的に印象に強く残っているのは、ほぼリアルタイムで聞いていた"Carpenters"、"A Song For You"、"Now And Then"の3枚のアルバムです。こういったベスト盤を流していても、ついついこれらに入っていた曲は繰り返して聴いてしまいます。でも本当は、ベスト盤などに入ってこない曲も含めて聞きたいと思います。

蛇足だとは思いますが、いちおう「青春の輝き」の収録曲をご紹介しておきましょう。英語の題名どおり、22曲入っています。

1. I Need To Be In Love(青春の輝き)
2. We've Only Just Begun(愛のプレリュード)
3. Superstar
4. Rainy Days And Mondays(雨の日と月曜日は)
5. Top Of The World
6. Sing
7. Only Yesterday
8. Ticket To Ride(涙の乗車券)
9. Goodbye To Love(愛にさようならを)
10. It's Going To Take Some Time(小さな愛の願い)
11. This Masquerade
12. Sweet Sweet Smile
13. I Won't Last A Day Without You(愛は夢の中に)
14. Solitare
15. Please Mr. Postman
16. Hurting Each Other
17. There's A Kind Of Hush(見つめあう恋)
18. Jambalaya (On The Bayou)
19. For All We Know(ふたりの誓い)
20. Touch Me When We're Dancing
21. (They Long To Be) Close To You(遥かなる影)
22. Yesterday Once More

日本語の題名がついているものは添えてみたのですが、原題にない「愛」という言葉がむやみに使われているのがおわかりでしょうか。当時はこういったステレオタイプの邦題をつけるのが当然でした。今から思えば、まだまだ「ポップス黎明期」に近い状態だったのかもしれません。LPの邦題も、"Carpentars"が「スーパースター」、"A Song For You"が「トップ・オブ・ザ・ワールド」と、ヒット・シングルのタイトルにすり替わっていました。レコード会社がアルバムとしての音楽を重視していなかったことがよくわかります。

ところで、カーペンターズの歌で英語を覚えた、英語に親しんだという方も多いのではないでしょうか。確かに使われている語彙からいっても、もちろん発音からいっても、かっこうの教材だと思います。歌詞とメロディがよくあっていて、とても歌いやすい感じがありますよね。

カレンの歌が親しみやすい理由をもう少し詳しく掘り下げているサイトがいくつかありますが(たとえばこちらなど)、「語るように歌う」というのは多かれ少なかれ誰でもやっていることだと思います。ただカーペンターズが特筆されるべきなのは、ここでも指摘されているようにその言葉がアレンジと一心同体であることだと思います。彼らがカヴァーした曲は多いですが、彼らのカヴァーをして成功した例というのはまれではないでしょうか。まさにここに、カーペンターズのオリジナリティがあるのだと思います。

最後に蛇足のおまけ。私が一番好きな曲は"Top Of The World"です。下の(旋律でない、ハモるほうの)パート全部歌えます。だれか、コーラスのついていないカラオケでデュエットしましょう(苦笑)


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MEICHIKU

カレンの歌声はとてもいいですよね。
今でも輝いていて、心を洗ってくれますし...

尚、Carpenters のベスト盤ならば、CD:2枚+DVD:1枚という「GOLD」がよろしいかと思いますよ。輸入盤ならばDVDのリージョン・コードの問題がありますが、日本版もリリースされています。
このアルバム、たっぷりと楽しみる上に、たしか3000円でおつりがあるという破格の値段です。まさに「買いましょう」と言ってくれているベスト盤です。
by MEICHIKU (2006-05-04 19:17) 

stbh

MEICHIKUさん、niceとコメントありがとうございます。おっしゃるとおり、"GOLD"が出ていました。本文中に追加して紹介します。カーペンターズだけでなく、いろいろなアーチストのものが出ているのですね。DVDだけでも2980円くらいしそうなものを…。限定とはいえ、破格の企画ですね。
by stbh (2006-05-05 11:32) 

光っち

Carpenters、正直申しますとそれほどオリジナルは聴いた事がないのです・・・(*ノ▽ノ)キャッ

ただ、20代はじめバレエ留学費&歌の修行のためクラブで歌っていた時期がありまして先輩歌手の皆さんがよく歌われていたのを思い出します。

ボクも"I Need To Be In Love"は歌ったことがあって大好きなナンバーなんです。サビのところでいつも感極まってしまうのですけどね。

Carpentersの歌はなんとなく5月頃に吹く、頬を撫でる優しい風のような感じがします。
by 光っち (2006-05-11 22:19) 

stbh

「歌っていた」というのは尊敬します。音楽で、芸術で稼ぐというのは大変なことですよね。バレエ留学、ということは歌って踊れる(安っぽい表現でごめんなさい)のですね!すごいですね、うらやましいです。
カーペンターズ、カレン全盛期の活躍がリアルタイムだったので、逆にあまりカヴァーは聞いたことがありません。彼らの曲を別アレンジで歌ったりするのは勇気がいるのではないかと思ってしまうこと自体、年寄りなのでしょうか…(^^; でも、ぜひオリジナルも聴いてみてください。
by stbh (2006-05-13 01:39) 

MEICHIKU

『GOLD』とは違うCD-BOXについて紹介記事を書きましたので、
TBさせていただきます。
『GOLD』は「買いなさい」という価格設定のものですが、このBOXはコレクターズ魂をくすぐってくれるものですね。(^^)
by MEICHIKU (2006-06-02 17:14) 

stbh

MEICHIKUさん、TBありがとうございます。またすごいのが出てしまいましたね。確かに財布はちょっと痛い… でも、普通のスタジオ録音一辺倒(下手するとカットした国内向けシングルがそのまんま)でなくて良かったですね。カーペンターズの存在感は、さすがに衰えるところを知らないようです。
by stbh (2006-06-03 01:38) 

MEICHIKU

こんばんわ。
またまたCARPENTERSのCD(SACD)で、良いものを取り上げましたので、
TBさせていただきました。
これはSACDですが、これを聴くためにSACDプレーヤーを購入しようとするのにふさわしいソフトだと思います。
SACDと言っても、そのクオリティを十分に活か仕切れていないソフトが多々ありますが、これは全く違います。完全にCDとは別次元のクオリティで、
カレンが自分の目の前で、私のために歌ってくれている、と思ってしまいましたよ... このSACD、絶対に「買い」ですよ!!!
by MEICHIKU (2006-08-09 00:39) 

stbh

MEICHIKUさん、コメントとTBありがとうございます。
ご推薦いただいたSACD、「カレンが私のために歌ってくれている」というのはすごいし、わかりやすいです。MEICHIKUさんの記事を拝見していると、「超廉価盤ばかり買っていないで、SACD(ハイブリッド)を買っていこう」という気になります。プレーヤーとシステムが先ですけれど、こつこつそろえて行きたいです(^^;
by stbh (2006-08-09 23:24) 

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