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KingCrimson/LiveInAmsterdam [その他の音楽]

月末恒例ロックシリーズ、今回は、イエスに続くブリティッシュ・プログレ。もともと海賊盤で出回った音源ですが、現在は正規録音が出ています。

ナイトウォッチ (紙ジャケット仕様)

ナイトウォッチ (紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: キング・クリムゾン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
  • 発売日: 2004/03/24
  • メディア: CD

1973年11月23日、アムステルダム・コンセルトヘボウでの録音。メンバーはいわゆるGreat Deceiverラインナップ、ロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ビル・ブラッフォード、デヴィッド・クロスの4人。「暗黒の世界」"Starless and Bible Black"で使われたテイクをはじめとして、アナログ時代から手を変え品を変えて出されてきた、いってしまえば手垢にまみれた音源ですが、収録後30年以上たった今も色あせるどころか、ますます輝きを増してきているような、空恐ろしい演奏です。

もともとBBCの放送音源です。最初に入っているアナウンスは英語読みで、「コンサートゲボウ」と言っています。私の手元にあるテープはすべての曲間にアナウンサーのMCが入っており、その昔は、いささかうっとうしく思ったものでしたが、今となっては、かえって貴重なのなのかもしれません。

収録は全部で8曲。「太陽と戦慄」"Larks' Tongues in Aspic"のタイトル曲パート1を除いた全5曲に加えて、「暗黒の世界」から"Lament"と"The Mincer"、そしておなじみ"Schizoid Man"が収録されています。実はこの「暗黒の世界」からの2曲は、「暗黒の世界」そのものでは採用されていません。公表されていないとはいえ、放送音源と全く同じテイクをレコーディングに使うわけにはいかなかったということでしょうか。

テイクは違いますが、このラインナップには"U. S. A."というライヴアルバムがあります。こちらは「暗黒の世界」と「レッド」の間のツアーのテイクなので、もっとこなれている感じがします。音色なんかにもよるのかもしれませんが、こちらの(アムステルダムの)方が、荒削りですね。

1. Easy Money
このメンバーの名刺代わりの曲ですね。スタジオ録音の強烈な音色のパーカッションはありませんが、哀愁を帯びた曲調といい、ジョン・ウェットンのある種投げやりな歌い方と言い、この時期のクリムゾンの代表曲のひとつです。曲の後半のギターのアドリブが、すでにかなりハイテンションです。

2. Lament
「暗黒の世界」からの曲。オリジナルLPはスタジオ録音だそうです。ギターに乗った歌いだしに、懐かしいメロトロンの響きが乗ってきます。ギターのアドリブが少々ありますが、せっかくだったらもっと長くやってほしかった。

3. Book of Saturday
メンバー4人の簡単な紹介のあと、ギターと歌で曲が始まり、ヴァイオリンがからんだかと思うともう終わり。長いインプロヴィゼイションもいいけれど、こういうあっけない曲をぱっと聴かせてしまうあたりが、さすが。

4. Exiles
BBCのアナウンサーから、北米や大陸でのツアーに明け暮れている毎日が紹介されて、曲が始まります。

5. The Mincer
ここからテープはB面、「メドレーで3曲が続く」と紹介されます。この「詭弁家」、「暗黒の世界」LPには別のライヴ・テイクが用いられているとのようです。また、「ナイト・ウォッチ」にも曲目としてはありませんが、音は収録されているのでしょうか?とにかく全編アドリブの、ロックともフリージャズともつかない音楽が続きます。

6. Talking Drum
もやのような前曲の中でいつの間にかドラムスがリズムを刻み始めると、いつの間にかベースも入ってきて、「トーキング・ドラム」に移っています。ギターとヴァイオリンのソロ・パートが、今度は攻撃的なリズムに乗って進みます。

7. Lark's Tongues in Aspic Part II
ギターの不協和音が一閃すると、いよいよ「太陽と戦慄パート2」の始まり。構成そのものはスタジオ盤と変わっていないのですが、ヴァイオリンやギターのフレーズのはしばし、ドラムスのオカズ、ベースラインなど、どこをとってもスタジオ盤とはノリが違います。曲が終わると大きな拍手でアンコールになるのですが、いったんフェイドアウトしてしまうのがちょっと興ざめ。

8. 21st Century Scizoid Man
もう一度アナウンスがかぶって、最後はキング・クリムゾンの証、「21世紀のスキツォイド・マン」(昔の表記は自主規制で使われていないのかな?)。オフィシャル・ライヴの"U. S. A."と違ってデヴィッド・クロスのヴァイオリンが聴けます。重音とかけっこう使っていて、なかなか技巧派であることがわかります。ギターソロも他のライヴより若干長いのではないでしょうか(印象だけですので違っていたらごめんなさい)?特にギターのノリは他のライヴと較べても遜色ないと思います。

ことロックに関しては、70年代から進歩の無い私としては、「キング・クリムゾン」はこのラインナップまでです。聴き始めは、「21世紀の…」をはじめ、サックスが入っている曲のほうがかっこいいと思っていましたが、やはり名曲ぞろいなのはこのラインナップですね。オリジナル・アルバム3枚はどれも名盤、いつも手元においておいて損はありません。

このラインナップまでのオリジナル・アルバム全9枚(ライヴ2枚を含む)が、最近また紙ジャケ仕様でリイシューされました。リマスターは歓迎なのだけれど、ふつうのプラケースで安く出してくれないかな…(;_;) 国内盤はいつも限定販売のようですぐ無くなってしまうし、米盤ですら店頭には少ないです。ちびちび買っているうちになくならないことを祈ろう…。

So-netのブログ、最近また夜になると反応が遅いです。この記事も何度もアップロードできませんでした。今回は2度、ほとんど全部捨ててしまったので、とうとう手元でテキスト編集をやって貼り付けました。それでも上げられたのが3度目?4度目?頼むから、すんなり更新させてくれ~。こんなところでストレス感じたくないのに…。


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