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Hindemith/Metamorphosis [管弦楽曲]

昨日のCDの残り、ヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」byチェリビダッケ。第4楽章は粘るが、それ以外は思いのほか普通のテンポ、というより、特に第2楽章なんか、軽快(!)。1970年という比較的若いころの録音のせいか、わりと勢いで聴かせているようなところもある、珍しい演奏だと思います。それでも、テヌートとスタッカートを明確に弾き分けている冒頭の弦なんかは、十分チェリビダッケ節。

これまでに聴いたオーケストラ曲の中でも、少なくともベスト5には入ると思っている、大のお気に入りの曲なのですが、この曲の、原体験は何だったろう?火の鳥組曲版と表裏になっている、セル/クリーブランドだったかしらん。思えば、クラシックを聞き始めのころは、1300円で発売されていたオーマンディー/フィラデルフィア、その後廉価落ちしたセル/クリーブランド、あるいはバーンスタイン/NYPと、結構アメリカのCBS(当時)所属の団体が多かったように思います。中学生のころ、親にせがんで買ってもらった「クラシック名曲集」のような11枚組のセットがCBSだったからかもしれません。どんな演奏だったかは思い出せませんが、ワルターの「田園」なんかよく聴いていました。

さてヒンデミットに戻って。上記セルのレコードには和田則彦さんが「近代管弦楽法の模範的作品」と書いていますが、多数の旋律線を盛り込み、各声部がきちんと聞こえるように配慮した上で全体がひとつの流れに乗っていく、ある意味、驚異的な曲だと思います。約20分の小品ですが、これくらいが聴いているほうもやっているほうも限界かもしれません。

持っているCD(通常版)は

ヒンデミット/交響曲「画家マチス」

ヒンデミット/交響曲「画家マチス」

  • アーティスト: サンフランシスコ交響楽団, ヒンデミット, ブロムシュテット(ヘルベルト), ウォルサー(ジェラルデン)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 1995/04/21
  • メディア: CD
この曲をアメリカの学生オケで演奏することになったときに買ったのだと思います。スコアは日本においていってしまっていて、もう1冊買うわけにもいかず、かなりつらかったと思ったことを覚えています。実はそのときの演奏のテープも聴いてみたのですが、いきなり遅い(笑)。さすがに週1、2回×数ヶ月の練習で、ばりばりに仕上げるわけにはいかないですかね。ヴァイオリンなんかときどきなくなりかかったりしています。管楽器はけっこう健闘、最後の拍手の時には確かフルートの人が立ったと思いますが、大歓声です。でも、最後まで聴き通すのはけっこうつらかった(何度も、はしょって聴きたいと思いましたが、テープが痛むので止めました)。まあ、良い思い出です。
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コメント 2

ヒンデミットを取り上げられるとは素晴らしいですね。
好きな2曲です。
ところでマーラーシリーズが8まで来ましたね。
次回のマラ9がとても楽しみです。
by (2005-07-02 23:50) 

stbh

浦島くん さん
コメントありがとうございます。ヒンデミット、本当に好きなんですよ。ヒンデミットのところにTBさせていただきました。これからもよろしくお願いします。

うわっ「マラ9」。この曲は一家言ある方が多いので、かなりぷれっしゃーなのですよ、実は。とりあえずマーラーシリーズは作曲年代順に「大地の歌」、で、ちょっと寄り道もしたりして、どんな録音をとりあげるか考えます。しばしお待ちを。
by stbh (2005-07-03 00:56) 

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