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Stravinsky/Orpheus [バレエ音楽]

ごぶさたしました。先週の続きで、「欲しかったカップリング」のほうです。なぜ欲しかったかというと、演奏したからなのですが、このマイナーな曲を、しかも海外で演奏したことのあるアマチュアはそうそういないのではないでしょうか。えっへん。大昔にアメリカの大学に滞在していた折に、大学オケでやったものです。当時はパート譜だけしかなく、田舎だったものでCDもスコアも手に入りませんでした。今から考えると注文すればよかったのですが、出番が少ないし、そこまで愛着がわかなかったのかもしれません。

曲は30分足らずなのですが、1947年作曲(だから1947年版のペトルーシュカとカップリングなのかも)なのでスカスカのオーケストレーションです。弦楽器のソロも多く、ほぼ全曲で「室内楽的」な響きがしています。スコアも無いので編成は忘れてしまいましたが、きっと2管くらいだったのではないでしょうか(いいかげん)。変拍子は多いし、和音は難しいし、みんなけっこう難儀していました。

題材はご存知オルフェウスですから、「妻が死んでもあきらめきれず黄泉へ迎えに行って帰る途中『振り返らない』という約束をやぶったために妻と二度と会えなくなり自分も死んでしまうが、哀れんだアポロが天に上げてくれる」という筋書きですが、音楽は淡々としたもので、オルフェウスが振り返る劇的な場面も、弦楽合奏がちょっと高鳴ったところでふと入るGPであらわされているだけです。その後オルフェウスがバッカスの手下(?)に殺される場面が多少騒々しいですが、あとは静謐な、ハープの響きが印象的な曲です。

実はストラヴィンスキーの後期の曲はそんなに知らないのですが、軽やかな、ベアな音色を多用した響きは、はまると病みつきになりそうです(「兵士」は大好きです)。大勢いらっしゃるであろうストラヴィンスキー通のご意見をうかがいたいところです。

現役盤は先日紹介したサロネン盤のみなのかもしれません。ジャケットには「もっと演奏されて良い」旨の解説がありましたが、こういう曲は「知る人ぞ知る」なのが花なのかも。

雷がなりはじめました(どこに住んでいるかばれるかな?)。落ちるとこわいのでこのへんで。


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