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オーケストラ・ナデージダ第4回演奏会(9/4) [実演]

1週間経ってしまいましたが、オーケストラ・ナデージダ第4回演奏会に参加させていただきました。

前にも書いたとおり、プログラムは通好みというか、聞いたことのない作曲家ばっかり(;^_^A

スヴィリードフ / 音楽イラストレイション「吹雪」より ワルツ
アッテルベリ / ピアノ協奏曲 変ロ短調 作品37
ピアノソロによるアンコール:ラフマニノフ / リラの花 作品21-5)
レヴィチン / オーボエ協奏曲 作品50
ベアセン / 交響曲 第1番 ハ短調 作品3

この楽団、これまでの演奏会でも日本初演の曲が必ずあったのですが、今回はなんと1曲目以外は全部日本初演でした!(あ、丹さんのアンコールはもちろん違いますよ、これは彼女の1st CDにも入っている曲です) またどの曲もなかなか味わい深い佳曲で、手前味噌になりますが、聴いていただけた方(ご来場ありがとうございました!)は必ずや楽しんでいただけたのではないかと思っています。

今回の演奏会場は「狛江エコルマホール」、初めて行きました。

374m.JPG

狛江駅前の小田急OXが入っているビルの階上にあります。客席は1階席のみ、席数800足らずとあまり大きくないですが、アクセスは便利だし、駅の反対側に行けば飲み屋はいっぱいあるし(笑、悪くないホールだと思います。楽屋が4・5階にあり、1階裏手の楽屋口から入って、搬入用のエレベーターで行くようになっています。ふつう搬入用のエレベーターは人が乗ってはいけないものなので、普通のエレベーター、あるいは階段がないかときょろきょろさがすと、搬入用のエレベーターやその周辺に「どうぞお一人でもご利用ください云々」の張り紙が(^_^; こういうところは初めてでした。

両袖の反響板がぴったり閉まり、袖を通って舞台と客席と行き来しにくい構造になっていたので、リハーサル中の写真がぜんぜん撮れませんでした。これはリハーサル直後、最後がピアノ協奏曲だったので、ソリストの丹さんがまだピアノのところにいます。わかりますか?

375m.JPG

今回の曲目をざっと見てみますと、1曲目のスヴィリドフはまあ軽く、とはいえロシア風のどっしりしたワルツ。2曲目、スウェーデンの代表的な作曲家アッテルベリのピアノ協奏曲が、それでも一番有名な曲でしょうか?長大なカデンツァはぜんぜん無く、「ピアノのオブリガードつき交響曲」に近いものがありますが、ピアノパートは決して簡単ではないと思います。曲想はロマン的、劇的で、特に第1楽章はかなり重厚ですね。ブラームスの影響を受けているそうですが、確かにその通りだと思います。丹さんは第3楽章をリハーサルからかなり飛ばしていて、ついていくのが大変だったのですが、何とか形にできたのではないかと思います。いかがだったでしょうか?

プログラムの後半、オーボエ協奏曲の作曲者レヴィチンはショスタコーヴィチの弟子だということでした。たしかに曲全体にみられる諧謔味はショスタコーヴィチゆずりかと思います。オーボエと弦楽器という簡素な編成も手伝って、あまり深刻にならずにさらっと楽しめる曲でした。デンマークの作曲家ベアセンの交響曲は一転、重く息の長いフレーズの積み重ねによる、音の響きを重視した曲です。サイトを見るとこの曲は「遅れてきたワグネリアン」なのだそうですが、個人的にはシベリウスの影響が感じられると思います。どの楽章もに穏やかな、あるいはひそやかな弦楽器のアンサンブルと哀愁を帯びた木管のハーモニー、華やかな金管のコラールがあって楽章ごとの性格がいまいち明確でないので、全体を通して聴くとちょっと単調にも感じますが、たまにはこういう曲もいいかも、と思いました。

今回もお客様の温かい拍手をたくさんいただきました。協奏曲や交響曲のあとにはブラヴォもかかり、たいへん嬉しかったです。ありがとうございましたm(_ _)m 次回はアッテルベリの交響曲第2番がメインです。また参加する機会があれば、コアなお客様の期待に応え、できれば期待を上回れるようにがんばりたいと思います。

(前のエントリーの題名を変更しました)


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Lionbass

こんにちは。
先日エコルマで「第九」やりましたが、Cbは4人!でした。
今回の演奏会の曲目、どれも全然知らないのですが、(オーボエ協奏曲以外も)編成は大きくないということですか?
by Lionbass (2010-09-12 16:30) 

stbh

Lionbassさん、ご来訪ありがとうございます。

他の曲は拡大2管、金管4231、ティンパニ+打楽器あったりなかったり とまあ普通の編成なのですが、弦楽器はそれほど多くありません(たしかベースはやはり4人、1st Vnは8人?)でした。ですので、エコルマのあまり広くないステージでも乗れたということですね。あまたあるアマオケの例にもれず、ここも弦楽器奏者不足のようです。

他の弦楽器や合唱とのバランスにもよるでしょうが、第九でCb4人はきびしそうですね…。
by stbh (2010-09-12 17:14) 

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