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武闘会参戦記(4) [実演]

いよいよ来週が本番の、新宿区民オペラ「仮面舞踏会」。昨日は最後の練習、いわゆる「歌合せ」でした。写真はリハーサル風景。ハープよりもっと奥にバンダが陣取っています。真ん中あたりで立っているのがソリストたち、写真よりもっと右側に、合唱団がいます。オーケストラは奥(下手側)から木管+ホルン、ヴァイオリン、指揮者をはさんでチェロ、ヴィオラとコントラバス、金管、打楽器の順で、ほぼ本番同様のならびです。

 

ここに限らず、オペラの練習はだいたいそうだと思いますが、、基本的にオケはオケだけで、合唱は合唱だけでおこない、直前に合わせます。でないと効率が悪いし、一度に全員を集めるのは大変ですから。なので今回、独唱・合唱の指導をしてきた副指揮の皆さん、バンダの人たち、そしてもちろんソリストたちも含めたほぼ全員が初めて集まっての練習です。

練習とはいえ、オーケストラのコンサートのように細かいことはもう言ってられません。全体をできるだけ通して、ソリストとのバランス(間の取り方、音量など)の感触をつかむことで練習時間の大半は使われてしまいます。そのあと、アンサンブルでポイントとなる部分を何箇所かやりなおすと、もう時間は使い果たされてしまいます。膨大な出演者をまとめあげ、大きな破綻無く劇を進めていくという意味で、やはりオペラはコンサートとまったく違った資質が要求されると思います。効率よく時間を使っていくという意味でも、指揮者はいっそう大変ですね。

今回もソリストは、若手の方が多いようです。不思議なことなのですが、2組の出演者グループで、個性のようなものがやはり出ます。どちらかというときちんと、端整にうたうグループと、多少雑でものびのびとうたうグループ。一緒に出演しているとそれぞれ楽しめて、面白いです。

時計台の鐘用のチャイムも用意されました。

壁にそってスタンドが立ち、そこにチューブラーベルが1本だけぶら下げてあります。どちらも銀色なのでちょっとわかりにくいですね。本番では、たぶん舞台袖で副指揮者を介して叩くことになると思われます。今回の練習では、は陰に隠れていないにもかかわらず、けっこう大きい音でたたくようにという指示で、最強音に近い音でやっとOKが出ました。びびるとカスってしまうので、来週、場所が決まった時点でちょっとは練習しなきゃ。ちなみに、打楽器の奥に座っているのが合唱団の皆さん。上の写真からほぼ90度右に向いた風景がこうなっていました。

実は私、特殊打楽器が大好きで、ティンパニや大太鼓、シンバルといった「王道」の楽器より、「それほんとに楽器?」というようなものを演奏するのが好き、というお話は前から何度か書いています。こんな19世紀半ばの、近・現代作品から見れば保守的な作風の曲でも、たった1場面、6発とはいえ、特殊楽器を演奏することができるのはうれしいですね。


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