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KotoPhil [実演]

以前出演させていただいたことのある江東フィルのコンサートに行ってきましたので、簡単にご報告。今回は「ファミリーコンサート」と銘打ち、子供向けの曲や有名曲のダイジェストなどが司会つきで聴けるという趣向でした。

全体を3部にわけ、第1部が小品集と楽器紹介、第2部が「オーケストラと歌おう」的な曲、第3部が有名交響曲2曲の抜粋、というプログラムでした。また開演前にはロビーでミニコンサートが催され、弦、打、木管、金管の順にアンサンブルを聴かせてくれました。アンコールの金管と打楽器のサプライズ・アンコール(ごめんなさい、曲名おそわったのに忘れました。なにかのCM曲らしいのですが)があったりして、かなり盛りだくさんで、演奏するほうは、かなりハードだったと思います。

ロビーコンサート、いろいろあってあまりきちんと聴けなかったのですが、打楽器や金管は、やはり迫力がありますねえ。タイコは弦楽をバックにカスタネット二人、木琴とスネア、そして二人でマーチングドリルのような、アクロバティックな曲をやってくれました。特に最後の曲のような演奏は、普通のクラシックの演奏会ではなかなかお目にかからない(ということは、オケばかりやっているとなかなか練習の機会もない)ので、貴重な機会でした。とてもかっこよかったので、次はみんなでさらって、もっと大人数でやってくださいね!

演奏会になると、まず小品集はプロムナードから始まって、くるみ割りのマーチ、カルメンの前奏曲とアラゴネーズ、楽器紹介をはさんで「天国と地獄」序曲。他の曲はともかく、「天国と地獄」を演奏会で聴く機会はそうそう無いと思います。楽器紹介は、ウケた人(パート)がけっこうあってよかったと思いますが、ちょっと下打ち合わせ(リハーサル)が不十分だったのか、手際が悪いところがありましたね。

ところで演奏とはまったく関係ないのですが、楽器紹介のとき、私のそばの席でイスの座面(座っていないと跳ね上がる)と背もたれの間の隙間に足が挟まって取れなくなり、大泣きになってしまった2~3歳くらいの女の子がいました。きっとこの子にとって、オーケストラは足が痛くなった思い出しか残らないだろうな…。そのついでに、耳にした曲を少しでも覚えててくれるといいんだけど。

第2部はオーケストラを伴奏にお客さんが歌うという企画。「明日があるさ」という、お父さん・お母さん向けの曲を最初に入れて、「ビリーブ」「さんぽ(「となりのトトロ」より)」と全3曲。テンポもやや速めだったし、ちょっとあっさりしてたかな。やはり「トトロ」は小さいお子さんが楽しそうに歌っていたので、もう1曲くらいあってもよかったかも。でも、「明日があるさ」もけっこうお客さんの声が出ていて、なかなかお客さんもやるなあ、と思ってしまいました。こっちもお客さんだったのですが、ろくに歌えませんでした(汗

第3部は今やクラシックといえば「お約束」のベト7第1楽章と、「新世界」の第4楽章。ちなみに、ドヴォルザークの第9交響曲は"From the New World"なので「新世界より」とかのように呼ぶのが正しく、今日の司会のお姉さんも、いいにくそうに「『新世界より』から第4楽章」のように言ってましたね。第2部までと比べて、いささかよそよそしく聴こえてしまったのは私だけでしょうか?これらの曲は、第1部・第2部ほどフレンドリーじゃないなあ、と感じてしまいました。

アンコールは「威風堂々第1番」。これはいつ聴いても気分が高揚して、いいですね。最後の最後のサプライズ・アンコールは、カッコよかったのですが、始まるときがちょっと中途半端というか、司会のお姉さんが「これで全部おしまいです」と言ってしまったあとなので、何が起きたか、お客さんにわかりにくかったかもしれません。

もちろん打楽器陣は全員知り合いなのですが、今回、初めて演奏を見聞きする方がいて、噂に違わぬ大胆にして繊細なプレイを堪能させていただきました。他の方も、ロビーコンサートから始まって、セットは叩くし、ティンパニの音変えは多いし、いつもの演奏会の何倍もの負担だったと思います。お疲れ様でした、楽しかったですよ!


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