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Turandot三日坊主日記(1) [実演]

9月1日(金・雨)

本日-といってももう翌日になってしまいました-から3日間、新宿文化センターの大ホールでリハーサルと本番を行いますので、非日常の3日間の断片を残したいと思います。今日(9/1)は楽器のセッティングと、明日(9/2)の分のステリハ(GP)。歌手や合唱の方たちはドレスリハーサルです。

 

上は舞台仕込み中、まだピットが上がっているときの写真です。第1幕の背景で、舞台上では王子が叩くドラのセッティングをしています。打楽器の配置はごらんのようにチャイニーズ・ゴングとグロッケン&チューブラー・ベルズがステージ上。ホールのオルガンは使わないそうなので、そのブースにグロッケン、ステージの上手端にゴング(丸いのがいっぱい)が陣取りました。シロフォン/バス・シロフォンは結局、袖に楽器が乗らないため無理やりピットへ。ティンパニの奥にわずかに見えています。

ティンパニの前(左側)にある椅子は金管奏者の席、この前にヴィオラがいて、その先に指揮者がいます。これだけ指揮者と離れていると、さすがにアンサンブルは難しい。特にグロッケンは弱音で(ピットの反対側にいる)木管とのアンサンブルがあるため、音を聞いていると必ず遅れます。また、ピット外にいるので音が溶けません。ビビッていると撥が楽器に当たったか当たらないか、という、いわゆる「カスミッシモ」状態になってしまいます。指揮者や、ピット内の楽器の動きを「見て」あわせるしかありません。「音を聞かないで、見てあわせる」ことを、指揮者が「光通信でお願いします」とおっしゃっていました。確かに。

ゴングの配置も微妙。見栄えがよいので止むを得ませんが、客席側から叩くので、音は舞台に向かって出て行き、思いのほか客席では聞こえません。おまけに場所がせまく、ピットに落ちる(^^; 可能性があるため、楽器は右、指揮者は正面、譜面台は左という配置にするしかありませんでした。ゴングの打点は中央の突起だけで狭く、楽器を見ないで叩くのは不可能なため、譜面は見ず、肩越しに視界の端で指揮者の動きを感じながら演奏することになります。

他の楽器も練習場とはぜんぜん勝手がちがうようで最初は困惑気味でしたが、リハーサルをするうちに、だんだん「らしく」なるのが不思議です。第2幕の最後など、やはりついつい盛り上がってしまうのですが、「打楽器が大きくなりすぎる」と抑えられてしまいました。バランス重視なので仕方ありませんが、皮楽器(ティンパニ、大太鼓、スネア)の人たちはちょっと欲求不満気味。

アンサンブルの点では、舞台裏の合唱やバンダとのタイミングも難しい。ピットや舞台の音を聞かずに副指揮者にあわせればよい「だけ」の話なのですが、耳では明らかにずれている音を出すというのは、つらいものです。これもあと1回のリハーサルでなんとかなれないといけません。副指揮者は、舞台裏に置かれたモニタに写された指揮者の映像にあわせて振ります。また舞台裏だけではなく、客席後方のブース内にも、LED?を持った副指揮者がいて、指揮者がよく見えない舞台上の人の手助けをします。

明日はGPと本番の2本立て。ばてないようにがんばらねば。


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