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BSO 05-06シーズン [音楽関係の雑記]

今年は125周年だそうです。

www.bso.org

アメリカで見に(聴きに)行った回数がいちばん多いので、何となく親近感を感じています。ここ見ちゃえばわかるのですが、いくつかご紹介していっそうくやしがります…。

04-05はジェイムズ・レヴァインの音楽監督就任シーズンで、声楽入り大曲はマーラー第8、オランダ人、ベルリオーズのロメジュリ、他にもガッティ/マーラー第5、ドホナーニ/マーラー第1、マズア/ブルックナー第4といったビッグネーム客演指揮者による大シンフォニー、ブレンデルやゴールウェイをはじめとする多彩なソリストによるコンチェルトなど、超盛りだくさんのプログラムでした。

私は幸いにもこのうちベルリオーズ(「ロミオとジュリエット」1曲プロ)を聴くことができ、久しぶり(13年ぶり)というか、声楽付きの曲では初めて「シンフォニー・ホールのBSO」を堪能することが出来ました。なにせ会社の出張中だったので予習が不十分でちょっと残念だったのですが…。このチケットをネットから購入したので、住所等をBSOに連絡したため、今シーズンのプログラムが郵送で送られてきたのです。

さて前置きが長くなってしまいましたが、05-06シーズンもプログラムの傾向は踏襲されているようです。今シーズンのオープニングは、サイモン・プレストンをオルガンに迎えたサン=サーンスの第3をメインとするフランス・プロ。大曲としてはレヴァイン自らがミサ・ソレムニス、「グレの歌」、第九を、フリューベック=デ=ブルゴスがベルリオーズのレクイエムを、ドホナーニが「オイディプス王」を取り上げます(これらの演奏会は、全部2006年です)。

そのほかのゲスト・コンダクターとして、名誉指揮者のハイティンク(マーラー第6(1曲プロ)、ルーセル第3など)、テミルカノフ(ジョシュア・ベルとのチャイコンなど)、マズア(ブルックナー第7)、コリン・デイヴィス、ベルグルンドなどが登場します。ソリストもクレーメル(シュニトケのコンチェルト・グロッソ第5)、ヨーヨー・マ(リゲティ委嘱曲の世界初演)、F. P. ツィンマーマン(シベリウス)など多士済々です。

125周年の企画として、オール委嘱作品プロ、というのがありますが、詩篇交響曲で始まりデュティーユ、カーター(2003年初演作)をはさんでオケコンで終わる、というのが、やはり20世紀の演奏史での足跡を感じさせるオーケストラならではの企画です。あと面白いのは、「グレ」以外にもオール・シェーンベルク・プロなどシェーンベルクが取り上げられる機会が、昨シーズン以上に多いことで、これはレヴァインの嗜好が反映されているのではないでしょうか。

レヴァインはBSO初のアメリカ人音楽監督だそうですが、多彩なゲストコンダクター、継続的な新作の委嘱、新旧取り混ぜたプログラミングなど、オーソドックスながらも意欲的な取り組みを続けているようです。デルタの破綻など、スポンサーもかつてのアメリカほどの権威がないかもしれませんが、BSOは今シーズンも元気のようです。今年も何とか出張でっち上げられないかなあ…。


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