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Williams/スターウォーズ [管弦楽曲]

冒頭から不遜な表現で恐縮ですが、別に、映画なんてどうでもいいんです。ぜんぜんファンというわけではなく(逆に、ろくに見たことがない)、エピソードIIIが公開になったからというわけでもなく(当然、見てません)、ただただ「メイン・タイトル」が聴きたいからというだけの理由で最近、買いました。というわけで、以下、いつも以上に間違いや偏見が含まれている可能性大ですが、平にご容赦を。

ホルスト:惑星

ホルスト:惑星

  • アーティスト: メータ(ズービン), ホルスト, ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団, ロサンゼルス・マスター・コラール, ワーグナー(ロジェ), ウィリアムズ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 2001/04/25
  • メディア: CD

カップリング(というかメインはこっち)の惑星はメータ/LAPOのDECCAへの録音のはしり(1971年)ですね。こっちのコメントはまたいずれ。

「スター・ウォーズ組曲」は1977年に録音され、当初「未知との遭遇」とのカップリングで発売されました。「惑星」と並べると、音がいっそうよくなっているような気がします(車以外でじっくり聴いていないので確信はないですが)。「クラシックの有名指揮者・オーケストラ・レーベルが映画音楽を録音した」ということで、話題になりました。たしか、かっこいい銀色のジャケットではなかったでしょうか(うろおぼえ、違っていたらごめんなさい)。

ジョン・ウィリアムズは、1960年代から映画音楽の仕事をやっていて、70年代に「ポセイドン・アドベンチャー」、「タワーリング・インフェルノ」、「ジョーズ」と冒険/スリラー系の大作に携わってファン層を広げ、「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」で映画音楽の大御所としての地位を確立します。その後は「スーパーマン」、「E. T.」、「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「ジュラシック・パーク」シリーズ、「ハリー・ポッター」シリーズ、そして最新作の「宇宙戦争」まで、切れ目なく、スペクタクルな大作を中心に音楽を提供しつづけています。

この映画は、いわゆる「スペオペ」(これも死語かな…、「スペース・オペラ」の略ですが、和製英語?)で、話の面白さと特撮で大ヒットしたのだと思います。小説でもスペオペがはやった時期でしたっけ…。

組曲は以下の5曲6場面からなっています:1. メイン・タイトル、2. 王女レイアのテーマ、3. リトル・ピープル/酒場のバンド、4. 戦い、5. 王座の間とエンド・タイトル。

 「メイン・タイトル」が、さながらオペラの序曲のような全体のダイジェストになっていて、あとは各場面の如何にも、という音楽が並んでいます。金管のファンファーレ、ヴァイオリンの情熱的な旋律、チェレスタ・鉄琴・トライアングルといった光り物のキラキラ感など、少なくとも今となってはごくごくあたりまえのイディオムなのですが、なんで当時、LAPOが録音するほどはやったのでしょうか?

あたりまえとはいえ、これらの象徴的なパッセージが断片的でなく、大きな流れの中へ巧みに位置づけられているのが非凡だったのでしょうか。あとの各曲は、たいへんよくできた映画音楽だとは思いますが、映画が見たくなりこそすれ、純粋に管弦楽組曲として楽しめるかというと、ちょっと返答につまってしまうような気がします(SWファンの方、ごめんなさい)。とても素敵な音楽であることに異議を唱える気はまったくありませんが。

やはり、「会社に行きたくない病」のとき、会社到着を見計らって景気づけにバシーンとメイン・タイトルを聴く、というのがこれからの車での聴き方になりそうです。

追伸 こんな私のヘナチョコブログにも、ありがたいことにスパムTBが来ました。So-netの「スパムトラックバックについて」の記事が役に立ちました(たぶん)。みなさまもお気をつけください、といっても、すぐ消して許可しないキーワードに設定するくらいしか対策はないようですが。


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おさかな♪

>「会社に行きたくない病」
・・・おさかな♪もよくかかります! 不治の病と思われます・・・♪
ところで、最近「音楽療法」って良く耳にするんですが、何かと効果がありそうな気がします。お友達の音大生の方も「音楽療法士」を目指しています。
音楽がもっと普通に広まって、音楽で元気になる人が増えたら良いなぁと思いました。
by おさかな♪ (2005-07-28 04:15) 

サンフランシスコ人

今日(3/31)のロサンゼルス・タイムズに、ロサンゼルス・フィルハーモニーの定期の批評がありました。先週は、2009年から音楽監督に就任することが決まった指揮者のグスターボ・ドゥダメルでした。
by サンフランシスコ人 (2008-04-01 09:38) 

stbh

ドゥダメル、まだ録音も聴いたことがありません。引き続き楽しめると良いですね!
by stbh (2008-04-02 23:30) 

サンフランシスコ人

アメリカでは、CDが2枚出ています。
by サンフランシスコ人 (2008-04-03 03:26) 

stbh

日本でもCDは入手できると思います。
by stbh (2008-04-03 23:50) 

サンフランシスコ人

ロサンゼルス・フィルの来シーズンのプログラム

http://www.laphil.com/tickets/calendar_fullseason.cfm?season=2009

by サンフランシスコ人 (2009-01-24 07:05) 

stbh

こちらもベルクがあるのですね(Vn-con)。メータも客演するのですね!
by stbh (2009-01-25 22:55) 

サンフランシスコ人

メータは、ほぼ毎シーズン、カリフォルニア州でロサンゼルス・フィルや海外のオーケストラを指揮しています。

by サンフランシスコ人 (2009-05-25 04:00) 

stbh

メータは今でも健在なのですね!東海岸の水が合わなかったのでしょうか。
by stbh (2009-05-28 06:59) 

サンフランシスコ人

イスラエル・フィルと録音を続けています。

by サンフランシスコ人 (2009-06-07 02:43) 

stbh

イスラエル・フィルも政情不安の中でよく続いているように感じます。現地の様子がどうだかぜんぜん知らないので勝手な思い込みかもしれませんが…。
by stbh (2009-06-13 21:51) 

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