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Beethoven/Sym4,7 [交響曲(独墺系)]

昨日、グラゴル・ミサのテープを探していたら、こんなものを見つけてしまって、つい聴きました。

ベートーヴェン:交響曲第4番、第7番
J. シュトラウス:「こうもり」序曲、ポルカ「雷鳴と電光」
バイエルン国立管弦楽団、1986年5月19日、人見記念講堂
(エアチェック)

あえて書きませんでしたが、指揮者はおわかりですよね。私はベートーヴェンを熱愛しているわけではないのですが、たまたま(またまた)重なってしまいました。第4番は販売されている録音よりも安定感がある、すばらしい演奏だと思います。第3楽章が終わったところで、「さあ、来るぞ」という聴衆の雰囲気が、楽章間のごそごそいう音にも現れているような気がします。そして終楽章が終わった後の、もう演奏会が終わったかのような大拍手とブラボー。楽員も引っ込んだあとで、もう一度指揮者が出てきたのでしょうか?延々と続く拍手。

第7番の正規録音はウィーンだし、スタジオだし比較は難しいですが、この演奏が劣っているとは決して言えないと思います。ただ、良い悪いでなく、個人的にどうしても違和感があるのは第2楽章。「(たら)りー」の装飾音符が完璧に前打音になっていることと、最後の弦のピツィカート。前者は単に慣れの問題かもしれませんが、後者はいかにおとうちゃん譲りだといっても、耐え難い。でも終楽章迫力満点だから許す!鳴り止まぬ拍手、なのですが、残念ながらテープは拍手が切れている。きっと解説者がいらん喋りを入れていたに違いない。

でも、アンコール直前の「こうもり!」というクライバー(あ、書いちゃった)の声は入っているぞ!日本での最後のコンサートとあってか、2曲ともノリノリですね。中でも、やはり「こうもり」は筆舌に尽くしがたい。そりゃあできればその場にいたかったけれども、何とか雰囲気は味わうことができます。

この演奏(会)についてネットで調べたら、オーディオ的観点から海賊盤を評したサイトがありました。もちろん私の受信/録音設備はマニアの人にお話するのもおこがましいようなものなので、今日聴いたテープの音も貧弱ですが、個人として楽しむには何ら問題ないですね。さらに言わせてもらえば、海賊盤を買って「そもそもこんな音質で(または(放送録音でなく)会場の録音で)商売するのはけしからん云々」と怒るのは考え違いなのではないでしょうか。

放送音源だって放送局が版権を持っており、それで商売するのこそ違法行為です。テレビのドラマを録画したDVDを売って金を稼ぐことが不当だと、だれもが認識しますよね?音質にしても、クライバーの「オテロ」が70年代のライブなのにモノラルで準正規盤のようにして出ていました。それでもけちをつける人はいなかったと思いますが。

つい話題が大きくそれてしまいましたが、正規音源が非常に少ないクライバーだけに、海賊盤は百花繚乱でしょう。いずれはチェリビダッケのように大会社からauthentic recordingが続々と出てくるのでしょうか?えっと、でも、クライバーの遺族ってどんな人がいるのかな。奥さんはなくなっているけれど、母親は健在だし兄弟もいましたよね。だったら、やはりいずれは何十枚もの(そんなにコンサートは多くなかった?)正規盤攻撃になるのでしょうか。

クライバーの放送録音は、他に日本公演のボエーム(フレーニ、ドヴォルスキー)があったと思います。ちょっと1日の通勤には長すぎますが、そのうち言及できればと思っています。

今日は車でなく出かけるため、お休するかも。電車で何か聴けたら、書きます。


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