ニュー・イヤーの「告別」 [音楽関係の雑記]
遅ればせながら、今年のニュー・イヤー・コンサート(ウィーン・フィル)を見ました。数日前の再放送を録画したものです。
ウィーン・フィル ニュー・イヤー・コンサート2009
ダニエル・バレンボイム(指揮)
私は最近、インターナショナルな指揮者がとっかえひっかえ出るニュー・イヤーに興味が無くなって、ここ数年は(いや、もっとかな)全然まともに見ていませんでした。が、今年はこの「告別」の第4楽章をやった、というので、興味がわいたのです。
ご存知のように、この楽章は、曲が進むにしたがって舞台上から奏者が一人ずつ減っていくという、他に例をみないしかけになっています。録音は聴いても、なかなか実演や録画に接する機会はありませんので、楽しめました。バレンボイムの演技(?)は表情などがこまかく、多分にテレビを意識したものになっていたと感じました。まあ元来、「新春顔見世興行」のようなものですから、この程度のお遊びは十分許容範囲でしょう。
今回はカメラワークのみならず、全体の演出もずいぶんテレビ向けになっていたように思います。子供たちのバレエが実際ムジークフェラインのホールに出てきたときは、びっくりしました。バレエはORFが送ってくる映像にはずいぶん前から入っていましたが、会場にいる人は待ったく見る必要を感じないと思うのです、だって、目の前でウィーン・フィルが演奏しているのですから。バレエを聴衆に(短い時間でしたが)見せるのは、余計なお世話だと感じましたが、アタマが固くなってきている証拠ですかねえ。
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