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BadCompany/BadCo [その他の音楽]

月末の非クラシック、今月はもう更新ができそうにないので早めに。前回とりあげたクイーンつながりでバッド・カンパニーを。来日したりしたおかげで、世の中では多少、話題になったりしているのでしょうか?それとも熱しやすくさめやすいこのご時勢、もう忘れられているでしょうか。

いずれにしても30年前、誰がポール・ロジャースがクイーンで(あるいはクイーンのメンバーとバンドを組んで)歌うと誰が思ったでしょう?華麗なクイーンとシンプルなバッド・カンパニーに共通点を見出すとしたら、4人編成で、専属キーボード・プレイヤーがいないことくらい。デビュー当初は多少ワイルドさを持っていたクイーンはどんどん洗練されていくいっぽう、バッド・カンパニーは愚直にブルース・ロック(でいいのかな)のスタイルを守りました。

今回は、デビュー・アルバム、「バッド・カンパニー」をご紹介します。オリジナル・メンバーで6枚のアルバムが発表されていますが、このアルバムに、そのスタイル・音楽性がもっとも良い形で現れていると思います。

バッド・カンパニー

バッド・カンパニー

  • アーティスト: バッド・カンパニー
  • 出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン
  • 発売日: 1997/11/25
  • メディア: CD

メンバーは、フリーからポール・ロジャース(Vo)とサイモン・カーク(Dr)、モット・ザ・フープルのミック・ラルフス(Gt)、そして元キング・クリムゾンのボズ・バレル(Bs)。当時は「スーパー・グループの登場」ともてはやされ、このアルバムはレッド・ツェッペリンのスワン・ソング・レーベルから発売されました。曲名と作曲者は以下のとおりで、全部バンドのメンバーが書いています。

1. Can't Get Enough (Ralphs)
何と言っても、かましてくれるのがこの1曲目。"One, two, one, two, three"のカウントに続くシンプルで重いC-majorのイントロ、これでもう決まりです。こういう基本的な編成・サウンドは時代が変わっても変えようがない。これ一曲だけでもこのバンドの存在価値はじゅうぶんあると思います。例えて言えば、「Grand FunkのAmerican Bandのようなもの」でしょうか。

2. Rock Steady (Rodgers)
こういう曲だと、実はポール・ロジャースはそれほど音程がよくない。しかし迫力満点、圧勝です。ライヴで聞くといっそう盛り上がるのでしょう。

3. Ready For Love Ralphs)
歌詞を聞くとI want you to stay, I want you today. I'm ready for loveとたわいもない内容(だと思う)なのですが、このサウンドに乗ると名曲になってしまいます。

4. Don't Let Me Down (Rodgers/Ralphs)
スロー・バラード系で、アルバム随一の聞かせどころ。ピアノはポール・ロジャース(次の曲も)、サックスは、出番は少ないけれど、メル・コリンズ(唯一のクリムゾンつながり?)です。

5. Bad Company (Rodgers/Kirke)
前半押さえ気味で、後半一気に盛り上がる常套的な曲づくりなのだが、ついつい引き込まれてしまいます。コピー的にいうと、「死ぬまで、悪友」というところでしょうか。ところで、「バンド名の曲」というのは珍しいと思いますが、どうでしょう?

6. The Way I Choose (Rodgers)
ミックのギターはレスポールだっけ?この曲は特に音がきれいです。

7. Movin' On (Palphs)
この曲もギターがかっこいいです。ただのロックンロールだけど、これだけがっしり聞かせてくれるのはうれしいですね。盛り上がります(^^

8. Seagull (Rodgers/Ralphs)
唯一アコギでしっとり聞かせる曲。実は、楽器はポールがすべて演奏しているそうです。がんがん聞かせてきてアルバムの最後にすっと終わるのもありがちですが、ここでは決まっていますね。

昔のLPゆえ、全曲で40分足らずですが、アナのない、名曲ぞろいです。いろいろなところで全てがよいほうに出た、スーパー・デビュー・アルバムです。以後のアルバムは結局、このデビュー・アルバムを超えられなかったのではないかと、個人的には感じます。

さて実は、なんとなんとオリジナル・メンバーによる初のライヴが登場しました!

ライヴ・イン・アルバカーキ 76

ライヴ・イン・アルバカーキ 76

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ミュージックシーン
  • 発売日: 2006/06/25
  • メディア: CD

 

まさに30年待って、ついに登場です。これまで公式発表されたライヴは、いずれもオリジナル・メンバーではありませんでした。人気の高いスーパーバンドだけに、デビュー当時からブートはいくつもありました。私もダビングしたものを数曲、持っていますが、今ではもう入手困難でしょう。もう本当に、これしかない、という貴重なライヴです。アマゾン風に言うと、「合わせて買いたい」(笑)。

私は7~8年前、散々迷った挙句、93年に発売された、ブライアン・ハウ(元テッド・ニュージェント)がヴォーカルのライヴを買ったのですが、これ↑があれば(新メンバーにはまことに申し訳ないが)もう十分かなと。皆様もぜひお試しください。聴いてないけど、間違いないと思います。


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コメント 3

stbh

MEICHIKUさん、ご来訪とTBありがとうございます。やはりバッド・カンパニーはこのアルバムですね。ボズのフレットレス・プレシジョンとかなつかしいです。
ポール・ロジャースは、クイーンより、やはりこういうスタイルのほうが似合っていると思います。
by stbh (2006-06-29 21:55) 

おさかな♪

バッドカンパニー、好きなバンドの1つです♪
高校時代に、ホーリーウォーターとかを聴いていました。
by おさかな♪ (2006-07-10 14:52) 

stbh

おさかな♪さんこんにちは。Nice!とコメントをありがとうございます。
そういえばおさかなさんロック・フリークでしたよね~。最近は(クラシックが忙しすぎて)あまり聴きませんか?私はどうしてもときどきクラシック以外のものを聴きたくなります。
by stbh (2006-07-11 21:17) 

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