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Messiaen/Turangalila [交響曲(独墺以外)]

以前、ケータイの着メロはシューマンの第2交響曲のフィナーレ、という話を書きましたが、もうひとつ、「星達の血の喜び」のテーマも打ち込んで使っていました。というわけで、大のお気に入りの曲です。最近、取って置きの曲ばかり聞いているようで、もうネタにつまりそう。

実は今回、カラヤンのショスタコのテープを探すついでにストックを見ていて、たまたま中を見たらテープが途中で止まっていたので、巻きをそろえるつもりで聴いた録音がこれだったというわけなので。

Messiaen;Turangalila Sympho

Messiaen;Turangalila Sympho

  • アーティスト: Beroff/Loriod/L.S.O/Previn
  • 出版社/メーカー: Emi France
  • メディア: CD

プレヴィンは今ひとつしゃっきりしない、微温的な演奏をする、というイメージがあって、あまり好んで聴かないのですが、この曲は何かの拍子にレコードを借りたのでしょう。レコードは持っていなくて、主に録音は小澤/トロントのテープをずっと聴いていました。現在、CDで聴くときはこれ。

メシアン : トゥランガリーラ交響曲

メシアン : トゥランガリーラ交響曲

  • アーティスト: パリ・バスティーユ管弦楽団, ロリオ(ジャンヌ), ロリオ(イボンヌ), メシアン, チョン・ミュンフン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 1995/09/01
  • メディア: CD

1990年の改訂と同時進行で録音されたようです。ちなみに改訂前のスコアを持っていますが、録音を聴いただけではどこが改訂されたのかぜんぜんわかりません(苦笑)。このスコア(1953年刊)には初演からいくつかの全曲、抜粋(III-IV-V)の演奏記録が載っていたり、(とても長い曲なので)抜粋するときの楽章の選び方(1楽章だけ演奏するならVとか)が説明されていたりして、できたての、まだ湯気が立っているような香りがします。

メシアンは生前、この曲の演奏や録音にできる限り臨席したといわれています。また、下の本をみると、この曲に限らず自作の演奏会に極力参加していたように思われます。彼が最後に監修した上記の録音が「最後のauthentic」とすれば、これから出てくる録音・演奏は、(決して悪い意味ではないのですが)メシアンの呪縛からのがれ、古典としてこの曲をとらえた新しいアプローチが見られるようになるのでしょう。「お楽しみはこれからだ」といったところでしょうか。

絶版になっているようですが、近所の図書館から定期的に借りている(笑)参考書。

オリヴィエ・メシアン その音楽的宇宙―クロード・サミュエルとの新たな対話

オリヴィエ・メシアン その音楽的宇宙―クロード・サミュエルとの新たな対話

  • 作者: オリヴィエ メシアン, クロード サミュエル
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 1993/06
  • メディア: 単行本

「小澤は私の音楽にとって理想的な指揮者です」と述べられています。超大作オペラ「聖フランチェスコ」の初演(1983年)の指揮者にメシアンが小澤を指名したのは有名な話です。この本の原著は1986年に出版されているのですが、すでにケント・ナガノが言及されています。ちなみにチョン・ミュンフンについての記述はありませんでした。85~86年の演奏会への臨席記録が書かれているのですが、ものすごく精力的に世界中を飛び回っているのがわかります。メシアンが他の作曲家たち・演奏家たちをどう見ていたかも垣間見えて、興味深いです。

(「公開」し忘れたり、アップロードが不調だったりして遅くなってしまいました)


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