Bruckner/Sym9 [交響曲(独墺系)]
久々に通勤しましたので、新たな記事です。
本当はこのブログ用に新しいCDを何枚か購入しようと思ったのですが、連休中に遊びすぎまして予算が無くなりました。よって、あえなく在庫を使って通勤を開始しました。
実はここまで書いて出勤したのです。行きがけは例によってFMとザッピング(?)しながら、とある曲を聴いていたのですが、どうにもしっくり来なくて、帰りに中古屋により、CDを買ってしまいました。
残念ながら現役盤ではないようです。10年以上前に再発で1000円で出ていたので、第8番とe-mollミサ/テデウムをすでに買っています。これらの録音は、多くの評者によればブルックナーとしてはあまり正統的ではないようで、結構テンポが速いしゆれます。しかし、演奏者よりはディレクター・エンジニアの功績というか、楽器間のバランスが非常に自然で、どの楽器もクリアに良く聞こえる、というよりは聞こえない楽器は聞こえない(笑)録音になっています。アンサンブルの精度とか、音色とか、明らかにこの録音より勝っている録音はいくつもありますが、なかなかここまで自然体というか、ベアな感じの演奏は無いですね。第8番のときはスケルツォの速さが耳についたのですが、第9番の方はその速さがプラスに働いているようです。まだスケルツォの途中(トリオの前)までしか聴いていないので、続きはまた明日。
実は第9番はフィナーレ聴きたさに長らくこれを聴いていました。これも再発で国内1000円盤(輸入の全集だとf-mollから第9番まで11曲で5000円くらい?)でしたね…。
- アーティスト: ニコラ・サマレ&ジュゼッペ・マッツカ, ブルックナー
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 1997/10/25
- メディア: CD
もともとインバルは第9番を第3楽章までで録音しており、第4楽章は第5番の録音と組み合わせて「資料的に」収録してあったものでした。ですからこのような形で発売することは、一見自然に思えるけれども、本来の意図(オリジナルの第5番のライナーで「これはあくまでサマーレとマツッカの音楽です」という意味の発言をインバルがしている)とは違うものになってしまっている。おまけに第3楽章までの録音も脆弱な印象で、とてもこの曲を代表する録音とは言いがたい。そんなわけで何とか別の録音を入手したくて、実はアーノンクールの録音(フィナーレのフラグメントが録音されている)を考えていたのですが、これでまた延期になりそうです(苦笑)。
ちょっとインバルを擁護しておくと、彼の第5番の録音は非常にわかりやすく、堂々としていて立派だと思います。フランクフルト独特の線の細さはありますが、この曲を「ブルックナーの最高傑作」と呼ぶインバルの思い入れが伝わってきます。いつかの来日公演のときに、プロモーターの「第8番を初稿でやって」という要望を蹴ってこの曲を演奏した、というエピソードをテレビで見ました。それだけ、この曲には愛着があるのでしょう。
ところで、最近、ブログのページが非常にアクセスしにくくありませんか?私だけ?
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