Beethoven/チェロとピアノのための変奏曲 [室内楽・器楽曲]
80年代の全集から聴いています。ヨーヨー・マとエマニュエル・アックスの明るい演奏が、楽しげな曲想に合っていると思うのですが、いかがでしょう?
ベートーヴェンは、ピアノ独奏から管弦楽まで、さまざまな編成で変奏曲を残しています。
Takemitsu/Seasons [室内楽・器楽曲]
武満徹の音楽、もうひとつご紹介します。Towerrecordsの企画で、この録音が昨年、復活しました。
かつてDGから出ていた「ミニアチュール」は武満徹の室内楽を集めた曲集でしたが、長らく入手困難になっていたようです(Towerの受け売り(;^_^A)。中でも聴きものは、4人の打楽器奏者を聴き手の四方に配して演奏する「四季(シーズンズ)」でしょう。もともと
Orphee [室内楽・器楽曲]
別の曲を探していたんですが、こんな珍しいテープが出てきたので、つい聴いてしまいました。
織笛(Orphee)
1. ドヴォルザーク/スラブ舞曲Op.72-1
2. モンティー/チャルダーシュ
3. バルトーク/トランシルバニアの夕べ
4. モーツァルト/トルコ行進曲
5. ラヴェル/ボレロ
全部で約25分、スタジオライヴかもしれません。録音日時もわかりませんが、80年代後半かな?メンバーは全部で6人、宮井順子(Pf)、一戸敦(Fl)、山本安洋(Ob)、磯部周平(Cl)、冨成裕一(Hr)、大滝雄久(Fg)という面々です。中心は、N響主席の磯部さんで、3、4、5の編曲もしています(1と2の編曲は大滝さん)。ピアノは、
Mahler/PianoQuartet [室内楽・器楽曲]
マーラー唯一の、出版されている室内楽作品です。オリジナルのCDはこちら
- アーティスト: ムジカ(クレメラータ), クレメラータ・ムジカ, マーラー, シェーンベルク, ヴェーベルン, ベルク
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 1996/03/25
- メディア: CD
ですが、現在は販売されていません。TOWERRECORDSが昨年復刻したものを、私も聴いてきます。
マーラー:ピアノ四重奏曲、シェーンベルク他/クレメラータ・ムジカ (@TOWER.JPへリンク)
マーラーのピアノ四重奏曲は、1876年、彼が16才、音楽院の1年生のとき作曲されたといわれています。私たちが聴くことのできる、マーラーの最初の作品です。もともと
Brahms/Sextet1 [室内楽・器楽曲]
室内楽は久しぶり。ブラームスも久しぶりです。
- アーティスト: Kocian Quartet & Members Of Smetana Quartet, コチアン四重奏団, スメタナ四重奏団, ブラームス
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2002/06/21
- メディア: CD
スメタナ・カルテットのメンバーに育てられたコチアン・カルテットに、二人のスメタナ・カルテットのメンバーが参加して、87年に行われた録音。
ブラームスの曲、もちろん交響曲などのオーケストラ曲もいいのですが、中声部の分厚い、独特のハーモニーが、特に単一に近い音色で奏でられたとき、すなわち、ピアノ曲や弦楽合奏などにおいて、とくに魅力を発揮すると思うのです。
中でも、
Beethoven/Op31 [室内楽・器楽曲]
以前named sonatasについてのエントリーをupして以来のベートーヴェン、聴いたCDは相変わらずこれです。「爆破臼」なんちゃって。
まず録音の話から。バックハウス2度目にあたる、ステレオのソナタ全曲録音は、1958年に「悲愴」「月光」で始められ、ベートーヴェン生誕200年に当たる1970年に、大作「ハンマークラヴィーア」を録音して完結するはずでした。しかしその前年の1969年、演奏会途中に倒れたバックハウスが帰らぬ人となってしまい、全集は未完に終わってしまいました。しかし1969年のセッションは4月に終えており、今回ご紹介する第16番をはじめとした6曲が収録されていたので、再録音できなかったのは「ハンマークラヴィーア」1曲だけでした。なお第17、18番は1963年に収録されていて、16番と続けて聴くと若干音が違います。
「バックハウスのステレオ全集」は、
Prokofiev/Toccata [室内楽・器楽曲]
今月のはじめにまた出張して写真をとったのですが、「戦争レクイエム」にはあわないなあ、と思っているうちに遅くなってしまいました。新幹線から撮った蔵王ですが、ちょうど雪の少ない時期で、すでに春めいて見えます。
久しぶりのピアノ曲は、20世紀の小品を。聴いたCDはサンソン・フランソワの1953年の録音。このシリーズ
http://www.universal-music.co.jp/classics/special/pianists/pianists.htm
の中の一枚(「第4回発売」です)で、ご想像どおり、中古屋でばら売りを買ったものです(^^; この全集はスタンウェイがスポンサーとなってPhilipsから発売されたもので、ジャケットの中にも
Bach/Toccata&Fugue [室内楽・器楽曲]
この前の週末、関東はこの冬はじめてのまとまった雪でした。月曜日でもまだけっこう雪が残っていて、路面もところどころ凍結していましたね。
一生懸命聴かないといけない(ような気に、ついついなる)ため、バッハは車ではあまり聴きません。でも、ときどき聴いてみたくなるCDがあります。
Bach: Toccata & Fugue, BWV565; Prelude & Fugue, BWV552
- アーティスト: Johann Sebastian Bach, Daniel Chorzempa
- 出版社/メーカー: Philips
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
例によって、すでに国内盤も外盤もなくなっているようで恐縮です。1982年、デジタル初期の録音で、CDプレイヤーを買った直後に何枚か買ったうちの1枚です。帯の宣伝文句が「オルガンの
Ogawa/Japonisme [室内楽・器楽曲]
昨年末から交響曲が続いたので、今回はちょっと趣向を変えてみました。
- アーティスト: Henri Gil-Marchex, Percy Grainger, Albert W. Ketelbey, Walter Niemann, Ede Poldini, Camille Saint-Saens, Cyril Scott, Edouard Silas, Theodor Szanto, Alexandre Tansman
- 出版社/メーカー: Bis
- 発売日: 1999/11/15
- メディア: CD
1999年の録音・発売ですから、そう新しくはありませんね。発売されたときはそこそこ話題になったと思います。私はあまりこういうオムニバスものは購わないのですが、バーゲンで安かったものですからつい…(^^; とはいえ、「思いのほか楽しめた」というのが正直な感想です。
小川典子はヨーロッパを中心に活躍しており、
Beethoven/PianoTrioDdur [室内楽・器楽曲]
ラジオというカテゴリーを作ろうか?と思うほど、最近の朝のNHK-FMは充実しています。基本的に再放送のようですが、人気のあったものを選っているのでしょうか?1時間足らずの出勤の車中、演奏時間・時刻にあわせるわけにもいかないので、サワリしか聴けない曲もありますが、自分で選んで聴くのとは違い、驚きがあっていいですね。
今朝は、ラジオをつけると悠々としたベートーヴェンの交響曲第2番が流れていました。今となっては「古きよき時代」に編入されそうな60年代のクレンペラー/フィルハーモニアの録音でした。
- アーティスト: クレンペラー(オットー), フィルハーモニア管弦楽団, ベートーヴェン
- 出版社/メーカー: 東芝EMI
- 発売日: 2004/12/08
- メディア: CD
そのあと流れてきたのがこれ。
Brahms/VnSonata1 [室内楽・器楽曲]
先週のぐずついた天気が一転、快晴が続いています。この渋めの曲、天気が悪いときに聴き始めたのですが、ちょっとこの陽気には似つかわしくないかもしれませんね(^^;
ひところの(?)ゴールデン・コンビと言えるでしょう。1983年のデジタル録音です。パールマンがEMI、アシュケナージがDecca所属だったので、この録音はEMIですが、例えばベートーヴェンのソナタはDeccaから出ています。上のリンクはartリマスター盤のようですが、私はリマスターされてない旧盤を聴いています。これも3300円だったですね…。
Mozart/DivertimentoK563 [室内楽・器楽曲]
今日はもう晴れてしまいましたが(^^;、南関東はしばらく雨が続きました。こういうときはあまり派手な曲はしっくりこないし、かといって暗い、寂しい曲ではいっそう陰々滅々としてしまいます。というわけで、めずらしく室内楽を聴いていました。
- アーティスト: グリュミオー・トリオ, モーツァルト, アカデミー室内アンサンブル, グリュミオー(アルテュール), ペリッチャ(アリゴ)
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 1998/06/17
- メディア: CD
昔(1990年ごろ?)Philipsで出した「モーツァルト大全集」の「弦楽三重奏曲・二重奏曲集」と同一の内容です(実際に私が聴いているのは、より廉価な輸入版。輸入版と国内版で音が違う、というのはありますが、まあここはひとつ穏便に)。
弦楽四重奏はたくさんありますが、弦楽のデュオ、トリオというのは思いのほか少ないのですね。この曲集の最初に入っている「弦楽三重奏のためのディヴェルティメント」は、あの
Beethoven/KlavierSonaten [室内楽・器楽曲]
はずかしながら、やっと先日、これを入手することができまして、ゆるゆる聴いています。もう国内盤でも1万円台前半になってしまったのですね。
CDの無かった高校生の頃から憧れではありましたがどうにも高くて手が出ない。でも「全集」に弱い癖があって、「名曲集」とか買う気もしない。また、多少ピアノが弾けたので、「ピアノは弾くもので、(または演奏会で聴くもので、録音なんかで)聴くものじゃないやい」と録音を入手するのに消極的だった。で、バックハウスに限らずベートーヴェンのソナタはあまり多く聴かずにン十年経ってしまっていたわけです。
昨年、たまたま近所のデパートのバーゲンで楽譜を2冊1000円(上巻はPeters、下巻はHenleだけど新品だし2冊でもDoverの1冊より安いぞ)でゲット!して、自分でたまーにぽろぽろやってみたりしてたのです。しかし中学・高校生ならいざしらず、時間も根気も無く太刀打ちできない。われながらがっかりしていたのですが、たまたまこのCDを見つけて、つい手を出してしまいました。
じっくり楽譜を見ながら聴くのは別の機会にするとして、まず有名どころのダイジェストを車の中で。
聴いた曲は「悲愴」「月光」「熱情」「告別」の漢字二文字名曲シリーズ。いずれも全曲通して聴いたのは久しぶりなのですが、「告別」のみ異質ですね。他の3曲は「ピアニスト・ベートーヴェン」が表に見える(聞こえる)のに対し、「告別」は作曲家の顔が大きくなり始めてきています。ヴィルトゥオジティがだんだん影をひそめ、より単純な中にも訴える力がある曲想に変わっていくのが、特に後半2曲は感じられます。
各曲とも、曲自体は交響曲だと第3、5、6番、弦楽四重奏曲だとラズモフスキー3曲のように有名どころですから、本当によく出来た曲だと思います。それほど超絶難しい曲ではないので、音大生や音高生、場合によっては中学生なんかも弾いてしまうこれらの曲ですが、きちんと、またその中で面白く弾くのはやはり難しいと思います。バックハウスはことさら思い入れを見せ付けるでもなく、さりとてただ淡々とではなく、細部にいろいろな思い入れをこめながら弾いているかのように思えました。
ネット上で見る限り、バックハウスのステレオ盤の評判は必ずしも芳しくないようです。確かに細かいフレーズでタッチがかすんだり、和音の鳴りが多少ずれたりということはあるようです。もう70歳以上ですから、いかに世界のトッププロ(そぐわない表現で恐縮ですが)とはいえ最高のテクニックを維持しつづけるのは困難だろうと思います。その衰えを補うものがこの録音にあると思うか、ないと思うかが評価の分かれ目なのでしょう。
で、私はどう思うかといえば、このセットには好感を持っています。古く画一的なイメージなのかもしれませんが、まずは古典的な(装飾的要素や情緒が過度に入らない)アプローチのベートーヴェンが聴きたいと思いますし、バックハウスに期待するのもそういう姿勢でしょう。テンポ運びや音の表情の変化など、現代の融通無碍な演奏にくらべればぎこちないような気もしますが、かえってその方が曲が(ベートーヴェンが)鮮明に見えてくる感じがします。
惜しくも再録音できなかった第29番やディアベリ変奏曲も聴いてみましたが、ステレオ録音もそれほど遜色ないのではないか、これらの曲もやはりできればピアノの音がより原音に近いステレオ盤で聴きたいと思いました。耳が悪いと言われてしまえばそのとおりなのかもしれません。
ただ、「悲愴」「月光」は1958年、新全集の最初の録音です。「熱情」「告別」もそれぞれ59、61年と比較的若いころの録音に属します。すなわちこれら初期のステレオ録音はモノラルの旧全集(の後半)と時期的に近いのです。バックハウスの作風が徐々に変化していったと考えるのは自然だと思うのですが、とすれば、よほど大きいショックが無い限り、少なくともこれら初期の録音は旧全集とそれほど違っているとは考えにくいのではないでしょうか。最晩年(68~69年)の録音は未聴なので、ことによったらもっと衰えが顕著に聞こえるのかもしれません。その結論は、そのうち車で聴いたときに。