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Urasawa/プルートウ [雑記]

単行本が出そろい、やっと読了しました。

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(以下、特に最終巻の内容に触れています。未読の方はご注意ください。) 

連載を読んでいればまた感じが違ったのかもしれませんが、「ロボット墓場」の原因、ゲジヒトの消された記憶など、これまでの展開に比べると掘り下げや解き明かしがちょっと物足りない感じがしました。これまできっちりと世界観を作ってきたのに、ちょっとばたばたと通り過ぎてしまった感じ。決められた長さに抑えるのに苦労したのでしょうか?

また、最後に原作にならってアトムがプルートウの角を持ってロボットたちを回想するシーンは、ここだけ忠実になぞらなくても良いのに、と思ってしまいました。これまでの換骨堕胎で十分面白かったと思うのですが…。強烈な印象を読者に与えている原作があるというのは難しいものです。そうそう、原作から離れた一番最後の数ページは、原作世代にとっては、ちょっと消化できるまでに時間がかかりそうです。最後のコマはまるで「2001年」みたいだし…。

文句ばかり付けているようですが、すっかり楽しみましたし、「ロボットの心」というテーマはなかなか読みごたえがありました。映画の"I, robot"よりははるかにしっかりしていたと思います。

音楽との関連でいえば、天馬博士のモデルがバーンスタインだというのは、はじめて知りました。浦沢直樹も踏襲したそうですが、かなり若いころのイメージなのでしょうか?このへんがちょっと似てるかな?

Bernstein Century: Gershwin

Bernstein Century: Gershwin

  • アーティスト: George Gershwin,Ferde Grofe,Leonard Bernstein,Leonard Bernstein,Columbia Symphony Orchestra,John Corigliano
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1997/10/30
  • メディア: CD

 

バーンスタインはどうしても晩年のイメージが強いので、(浦沢の)お茶の水博士のほうが似ているような気がするのですが…。これはあんまりですね(;^_^A


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