Beethoven/チェロとピアノのための変奏曲 [室内楽・器楽曲]
80年代の全集から聴いています。ヨーヨー・マとエマニュエル・アックスの明るい演奏が、楽しげな曲想に合っていると思うのですが、いかがでしょう?
ベートーヴェンは、ピアノ独奏から管弦楽まで、さまざまな編成で変奏曲を残しています。
変奏曲というのはテーマをもとに次々と曲想を変えていく技巧ですから、ベートーヴェン時代のピアニストには必須だった即興演奏の技術と相通ずるものがあると思います。個人的には、第9やエロイカの終楽章のような大規模なものはどうしても単調に感じてしまいます。こういった小編成の曲の方が、気楽に楽しめるように思うのです。
ベートーヴェンはチェロとピアノのために3曲の(単独の)変奏曲を残しており、そのうち2曲までモーツァルトの「魔笛」から主題をとっています。まず主題を示し、その後リズムや拍子、テンポを変えたり、時に単調になったりとさまざまな技巧を凝らし、最後は明るく楽しく終わる構成は、基本的にどの曲も同じ。こういう曲だと、表情豊かなヨーヨー・マの演奏がよく似合います(よね?)。鼻歌でも聴こえてきそうです。
残念ながら、上の全集には3曲のうち1曲、ヘンデルの「マカベウスのユダ」の主題による曲が入っていません。もともとLP3枚分の録音だったのを2枚に編集した段階で、収録時間の都合で削られてしまったようです。曲としての完成度は低いのかもしれませんが、誰でも知っている主題なので、機会があればぜひこちらも聴いてみてください。
ヨーヨー・マのコンサートに、2回しか行ってません。
by サンフランシスコ人 (2009-01-18 03:32)
「しか」というところがサンフランシスコ人さんらしいですね…。私はナマではありません。アックスのピアノは聴いたことがあるのですが。
by stbh (2009-01-18 08:35)
今日、新大統領就任の演奏でヨーヨー・マが出演しました。
by サンフランシスコ人 (2009-01-21 06:30)
U2など、国際的な大物がたくさん出たようですね。
by stbh (2009-01-23 05:02)