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Mozart/序曲集 [管弦楽曲]

引き続き、暑さしのぎに小品集を聴いております。

Mozart: Overtures

Mozart: Overtures

  • アーティスト: Wolfgang Amadeus Mozart,Colin Davis,Dresden Staatskapelle
  • 出版社/メーカー: RCA Red Seal
  • 発売日: 2006/03/28
  • メディア: CD

 

こちら↑が私の聴いている廉価版で、オリジナルは↓こちらのようです。

Mozart: Overtures

Mozart: Overtures

  • アーティスト: Wolfgang Amadeus Mozart,Colin Davis,Dresden Staatskapelle
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1999/08/10
  • メディア: CD

 

コリン・デイヴィスの録音で思い出されるのは、ベルリオーズやシベリウス、ブラームスの諸作品、ストラヴィンスキーの初期バレエなど大編成・大規模な曲が多いですが、モーツァルトもオペラ、協奏曲など多数あるようです。そのデイヴィスが

名門シュターツカペレ・ドレスデン(SKD)と組んだモーツァルトの序曲集。モーツァルトの作品は古楽のスタイルで演奏するのが常識化してきた90年代に、あえてフル・オーケストラでの表現に挑戦したデイヴィスとSKDの創る音楽は、豊潤で薫り高いものになっています。特に「ティト」「ドン・ジョバンニ」などの劇的な曲は、フル・オーケストラならではの起伏に富んだ表現が聴きものだと思います。

「魔笛」「後宮」その他、中後期の聴きなじんだ曲はいずれも恰幅のよい、しかし鈍重には決してならない絶妙の表現で聴くことができます。低弦とティンパニがかなりしっかりしているのに対して、木管が軽く聴こえるのがいいのかもしれません。またこれらに加えて、3楽章制をとる初期のオペラ「ルチオ・シッラ」「にせの女庭師」の2曲、そしてモーツァルトの最初のオペラ「バスティエンとバスティエンヌ」の序曲が聴けるのも、この曲集のありがたいところです。

モーツァルトはどの曲をとってもモーツァルトですが、やはり年代を追う(年をとる)につれて、作風はだんだん複雑、深遠になってきていると思います。オペラの序曲集は、約1時間でさまざまな時代のモーツァルトの作品を概観できる、お手ごろな曲集と言えるでしょう。一曲一曲が長くないし(;^_^A


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mozart1889

これはイイ演奏でしたね。
SKDのまろやかな響きが素晴らしく、最高のサウンドを聴かせてくれますし、デイヴィスのテンポも中庸で聴いていて心安まります。
デイヴィスがSKDを振ったモーツァルトはエエですね。フィリップスでの交響曲集も愛聴しております。
by mozart1889 (2008-08-15 09:09) 

stbh

mozart1889さん、コメントありがとうございます。お帰りなさい、というか、関東にいらしていたのですね。よい夏休みをすごされたようで、何よりです。

さて、デイヴィス/SKDのモーツァルト、大オーケストラの響きを堪能させてくれました。こういう音響に慣れ親しんで育ちましたので、「古楽もいいけど、やっぱりフルオケね」と思いながら聴きました。交響曲もいずれ聴いてみたいと思います。
by stbh (2008-08-15 23:00) 

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