dimanche#27 [実演]
先日また行ってきました、「オーケストラ・ディマンシュ」の第27回演奏会です。アップのタイミングを逸してしまいましたが、遅ればせながら…。
今回は「師弟関係」ということで、グリエールの組曲「青銅の騎士」とプロコフィエフ「交響曲第6番」の2曲プロ。相変わらず、隠れた秘曲を取り上げ続けていますね。
グリエールは「ハープ協奏曲」や「コロラトゥーラ協奏曲」くらいしか知りませんでした。プロコフィエフの先生だったのですね。「青銅の騎士」は吹奏楽のほうでは有名だそうです。ただし今回演奏に参加したタイコの友人たちのうち、吹奏楽出身でこの曲を知っていた人はいませんでした(^_^; もちろん私も聴いたことはありませんでした。販売されている、あるいはオンラインで聴ける録音は、ほとんど数曲からなる抜粋なので、予習もなし。全くの初体験でしたが、甘いメロディや威勢のいいマーチなど、聴きやすい、盛りだくさんの音楽で楽しめました。
しかしこの曲のオーケストレーション、無駄に分厚い、というか装飾的な音色が多すぎ、かえって効果が半減しているように思えます。3管(特殊2管)編成ですが、ハープ2台、チェレスタ、ピアノ、木琴鉄琴をはじめとする打楽器各種と、プロコフィエフを上回る特殊楽器を必要とし、またそれらがけっこう頻繁に登場します。それもピアノとチェレスタがユニゾンだったり、静かなところで聴こえるか聴こえないかくらいでスネアが鳴り続けていたり、とにかく音が多いのです。タイコの人たちも「(オペラとかを除けば)今まででいちばん分厚いパート譜だった」と異口同音に言ってました。まあ心地よい音楽ではあるのですが、「知られざる佳曲」であるのはある意味妥当かな、と妙に納得。
ところで、
実はトリフォニーは初見参。開演ギリギリに着いたので、いつもの習性でとりあえず2階に駆け込んだのですが、何これ!?全部3階席の下じゃないか!後で聞いたら、2階席はもともと無かったものをあとからむりやり作ったので、音響は最悪なのだそうです。確かにぜんぜんホールトーンが入ってこなくてモコモコしていて非常に居心地が悪かったです。後半は当然3階に移って、気持ちよく聴けました。
その後半のプロコフィエフ、彼の前半の交響曲・管弦楽曲とはいささか様相を異にしており、荒々しさはいささか(あくまで、いささかですが)抑え目で叙情的な曲想が多いように思います。第5や第7ほど明快ではないので、聴くにも演奏するにもちょっととっつきにくいところはありますが、晩年に近いプロコフィエフの代表作なのかもしれません。
さて、ディマンシュのみなさん、今回も快演でした(そうそう、指揮者のレクチャーはどうやら定例のようですね)。毎回、よく知らない曲を練り上げていくのは大変だろうと思いますが、演奏しているほうも(特にプロコフィエフは)気持ちよさそうに見えました。相変わらず中弦(ヴィオラ、チェロ=各6、ベースは8でした)が少ないのですが、見かけよりも音のバランスはよく、音がよく出ていたと思います。アマチュア・オーケストラだと弦楽器の後ろのほうは時として「あまり弾けてない」人がいたりするものですが、この楽団はそれが無いように思います。ただffのトゥッティはどうしても劣勢になりますので、少しでも興味のある方、ぜひ参加なさってはいかがでしょうか!
SKYPE
by 카지노사이트 (2020-11-08 13:38)