Bartok/HungarianSketches [管弦楽曲]
しばらくぶりにバルトークを聴きました。今日は小品です。このCDに収録されている、「ハンガリーの風景 Sz97」。
実は、持っているCDはこちらです。発売は1995年ですから、さすがに売っていないようです。
- アーティスト: ブーレーズ(ピエール), クリーヴランド管弦楽団, ドビュッシー, シカゴ交響楽団, バルトーク
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 1995/03/25
- メディア: CD
全部で10分ほどの小品集、自身の比較的初期(1910年前後)のピアノ曲からの編曲ですが、もともとこのセットとして作曲されたわけではなく、さまざまな曲集から抜粋されています。編曲されたのは1931年とかなり後になってからで、ピアノ協奏曲第2番の直後くらいです。曲目と原曲は以下のようになります。
1.村の夕暮れ 「10のやさしい小品」(1908)
2.熊の踊り 「10のやさしい小品」(1908)
3.メロディ 「4つの挽歌」(1910)原曲は題名なし
4.ほろ酔い加減 「3つのブルレスク」(1911)
5.豚飼いの踊り 「子供のために第2巻」(1908-09)
いずれも子供のための曲集であり、曲想は比較的単純で、「ハンガリーの日常的な田園風景点描」といった趣の曲がならんでいます(熊が日常的に踊っていたかどうかは疑問の余地がありますが)。編成も2管編成で、特殊な楽器は使われていないようです。ちなみにバルトークの使用楽器は非常にストイックで、打楽器も含めて特殊なものはそうそう使いません。それであれだけ多彩な世界が描けるのですから、やはり才能というのは恐ろしいものです。
5曲の中では、1、3がやはり「ハンガリーの田舎」のひなびた雰囲気が出ていていいですね。いっぽう、もちろん2、4のような「バルトーク!」バリバリの曲もあります。もとになったバルトークのピアノ曲、まだあまりきちんと聴いていないので、そのうちオリジナルのほうも聴いていきたいと思っています。
今日はいっそう簡単でしたが、このへんで。
「ハンガリーの風景」、去年の秋にやりました。↓
http://blog.so-net.ne.jp/lionbass/2006-11-18
1曲目の「村の夕暮れ」だけは何かのアンコールでやったことがありましたが、他は初めてでした。
CD探すのも結構苦労したような気がします。
その「村の夕暮れ」は、「日本の秋祭りの曲だ」と言われても疑わないのではないかと思いました。
by Lionbass (2007-06-20 09:22)
Lionbassさん、これやったのですか、いいですねえ。
親しみやすい曲集ですが、特に「村の夕暮れ」は、稲穂にさす夕日を容易にイメージしてしまいます(笑)
by stbh (2007-06-20 23:29)
一度、(クリーヴランドにて)クリーヴランド管弦楽団の定期演奏会で、ブーレーズのバルトークを聴きました。
by サンフランシスコ人 (2008-12-30 03:49)
クリーヴランドもいらしているのですか!それもブーレーズ!いや、素晴しいですね~。l
by stbh (2008-12-30 14:27)