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Mahler/Sym2 [交響曲(マーラー)]

続いて、「復活」

確か高校2年だったと思います。まだクラシックを本格的に聴き始めたばかりだったので、友人から薦められて大枚はたいて買った、これ(昔はジャケット違ってましたが)

マーラー:交響曲第2番

マーラー:交響曲第2番

  • アーティスト: コトルバス(イレアナ), ウィーン国立歌劇場合唱団, ルートビッヒ(クリスタ), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, マーラー, メータ(ズービン), バラチュ(ノルベルト)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 2000/07/26
  • メディア: CD

のインパクトが大きくて、また大学生になってand社会人でも演奏会をやってしまったものだから、最近はあまり録音を聞かなくなってしまいました。でも昔、エアチェックはしこしこやっていて、最近CDが出た渡邊/日フィルをはじめとして、スィトナー/N響、レヴァイン/VPOとかのテープがありました。今日は珍しい、ショルティ/ベルリンフィルハーモニー、1979年3月のライヴ。当然正規録音はありません。

この録音を聞くと、当時いかにベルリンフィルがこの曲に不慣れだったか(あたりまえなんですけれど)わかります。第1楽章や第3楽章の弦のアンサンブルがときどき乱れます。ショルティの意思もいまひとつ浸透していないようで、アッチェレランドをするパートとしないパートが同時にあったり、天下のベルリンフィルといえど苦労しているのがわかります。

先日、たまたまショルティ/VPOの来日公演(1994年、ベートーヴェン第7交響曲とティル)のTVを見ましたが、さすがに最晩年になるとずいぶん枯れてきましたね。その昔、ベームの追悼のときか何かにトリスタンの前奏曲を指揮したのが放送されて、最初のppからきちんと6拍子を振るショルティに「振りすぎじゃー」と憤慨していた友人を思い出します。

ショルティの日本での人気は、欧米にくらべていまひとつだったようです(欧米には熱狂的なファンが多かったようです)。ラジオか雑誌か忘れましたが、その理由として、はげていること、ギラギラしている(男っぽすぎる)こと、本番で楽譜を見ることなど、音楽の本質とは関係ないことが挙げられていました。むべなるかな。

マーラー:交響曲第2番 ハ短調

マーラー:交響曲第2番 ハ短調

  • アーティスト: シカゴ交響楽団, シカゴ交響合唱団, ブキャナン(イゾベル), ザカイ(ミラ), マーラー, ショルティ(サー・ゲオルク), ヒリス(マーガレット)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 1997/12/03
  • メディア: CD

第1楽章冒頭は、あまり粘らないでさらっと行っています。全体的に速めのテンポで、軽々と進んでいきます。最近の演奏はみんな「’」があるところ(練習番号18の2および4小節あと)でポーズをとるのですが、さすがに古式(練習番号18のみポーズ)でやっています。こういうところに時代を感じますね。

第2楽章にも難しい弦のアンサンブルがあるのですが、これはあまり破綻せず、気持ちよく通り過ぎていきました。第3楽章は冒頭のティンパニからけっこう速いテンポ。ニ長調、ホ長調と来るファンファーレなどはさすがベルリンフィル、やはりかっこいいです。弦楽器は全般的にあやういですが。

第4楽章のソロはミラ・ザーカイ。音質は低いのですが、なんかかわいい感じのする、特徴的な声ですね。上の正規録音でも歌っています。これもやはりあっさりさっぱり。思い入れの少ない解釈です。

第5楽章はあまり早くありませんが、音楽は流れています。金管の音が多少外れていても何のその、やはり劇的な音楽ですね。低弦の「ドシドシドシドシドシドシドソラシ」の「ソラシ」のアクセントもあまり目立たず、運転しながら聴いていると、するすると耳に入ってくる感じで、(たぶん)20年ぶりくらいで聴いても「え!☆?」というようなところがぜんぜんありません。後に独唱で再帰するレシタティーヴォのようなところ(練習番号7)は例外的にテンポを大きく変えていますが音楽が滞ることは無く、金管のコラールは荘重だし、ほとんど予定調和のまま進んでいきます。打楽器のクレッシェンドのあとの2回のF, As, C----はかなり早くて、ここだけちょっと違和感。

ソプラノはルチア・ポップ、この人の声は好きです。ショルティの「千人」の録音にも参加しています。合唱は「ベルリン聖ヘドヴィヒ教会合唱団」という団体なのですが、あまり上手ではありません。最初のアカペラで音程が下がりますし、声ががさつでそろっていない感じがします(特に男声)。アマチュアなんでしょうか?でも、その後は大きな破綻も無く、どんどん盛り上がっていき、最後のfffまで突っ走ります。

最後のEs-durの和音の直前、低音がB---Es-F-G-As-Bと旋律を弾くところがあります。メータの録音があまり早くなかったせいか、ここをポンポンさっさとやられるのはいつまでたっても慣れません。小澤征爾もここはショルティと同じくらい早いです。Piu mossoではあるのですが、そのあとのひとつ振りのテンポを先取りしすぎだと思うのですが、どうでしょうか。

夜はブログにつながりにくいときがたびたびあります。ブログはサーバーに負担をかけるそうなので、アクセスが多いからかもしれませんが、こうつながりにくいと、ちょっといらいらしますね。


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おさかな♪

最近、マーラーって良いなぁと思うようになりました。
今、9番を聴いています。2番も大好きです♪
by おさかな♪ (2005-06-21 19:39) 

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